「坂本ですが?」スタンプラリー(西宮)

2016年11月23日(祝)


西宮市で、アニメ「坂本ですが?」のスタンプラリーが開催されている。オジサンには判らないことだらけだが、いつものことながら、ウォーキングのオカズとして、西宮市内の4つのスタンプポイントを歩き回ることとする。



どうやら、西宮市の鳴尾近辺を舞台した学園ギャグ漫画のようだが、主人公らしき坂本君はどこかしらクールでカッコいいキャラのようだ。かなりの人気漫画らしく、西宮市や阪神電車が坂本君に乗っかったポスターをアチコチで見かける。



最初のスタンプポイントは、西宮浜にある貝類館。どうやら坂本君ですが?の聖地のひとつらしい。西宮沖合の人工島に行くのに、芦屋から出発し、芦屋浜~西宮浜の人工島を繋ぐ橋を渡って向かう。



昨日までと異なり、ムチャクチャ寒いし、風も強い。海上の橋上では猶更のことだ。こんな日なのに、海辺ではヨットやらカヌーやら、マリンスポーツを楽しんでいる人が多数見られる。なんとも酔狂なことだ。もっとも、人気のない阪神高速湾岸線と隣り合わせの橋の上をテクテク歩いている方が、よほど変わり者かもしれない。



西宮貝類館にやってきた。入場記念に、好きな貝殻がひとつ貰えるというのが嬉しい。ここで最初のスタンプをゲット。以前と比べて随分お洒落な建物になった、と思ったが、どうやら以前訪問したのは、かつて同じ西宮にあった菊池貝類館だったようだ。



館内に設置されている「貝のスタンプ」に驚かされる。スタンプラリー歴約10年にして、最高のスタンプに出会った。スタンプの貝の絵が実に詳細でリアルだ。インク内蔵の薄型のスタンプだが、どこの製品なんだろうか。実に素晴らしい。感動した。



貝類博物館を出て、西宮浜から、香櫨園・今津方面に向かう。途中渡った西宮大橋の下の海上に何本かの鉄塔が建てられ、その間にワイヤーが貼られている。そのワイヤーを高速で走る物体から、ロープを繋いでジェットスキーが楽しめる仕掛けができている。いやぁ、とんでもない仕掛けができているものだ。



人工島から、もともとの海岸線に戻ってきたが、実際はこちらの方が海抜が低いようだ。高潮注意の標識が見られる。昨日も東北で津波があったばかりだけど、いつどこに災害が降りかかるかわかったものではない。



今津の酒蔵を代表する大関酒造。オーゼキとカタカナ書きされた大きな看板が見える。今風ではないけれど、いかにも歴史と風格を感じさせる。



今津小学校。市立小学校とは思えないほど、お洒落な校舎だ。現在使われている酒蔵風の校舎もいいが、その横にかつての校舎「六角堂」が保存されている。この辺りの酒造業者などが寄贈したものなんだろうか。



テクテク歩いて甲子園までやってきた。七五三で賑わう素戔嗚神社のすぐ隣に甲子園球場の外壁が聳えている。



ようやく2つ目のスタンプポイント、甲子園駅前の観光案内所にやってきた。坂本ですが、の色紙が飾られている。その隣は、西宮市のマスコット「みやたん」の色紙だ。



こうしえん観光案内所の来所記念のスタンプ。みやたんが、バットを振っている。



甲子園駅前は阪神バスのターミナルになっている。あまり見かけたことがない阪神タイガース仕様のバスが走っている。


この辺りの駐車場は、軒並み、甲子園でのイベントの有り無しで、料金が大きく変わる仕掛けになっている。どこにも、イベント開催日のカレンダーが大きく貼り出されている。


鳴尾図書館で3つめのスタンプをゲットし、4つめが、ららぽーと甲子園の中にあるクリエートにしのみや。貝類記念館以外のスタンプポイントは至近距離に固まっている。



クリエートにしのみや、にあった、坂本ですが?の立体フィギア。その他坂本ですが?グッズが多数。作者はこの近くの鳴尾高校の出身で、この付近の風景が漫画に多々登場するらしい。



スタンプを集めながら、坂本ですが?の内容も少しずつ理解することができたが、ポスターを見ての想像は、大きく間違ってはいなかったようだ。クールな坂本君のスタンプを4つ集め、「西宮ですが」と「阪神電車ですが」がセットになった絵葉書と、坂本君の眼鏡がデザインされたコンプリートスタンプを貰う。



さらに大勢の坂本君がいる、とのことで、阪神鳴尾駅に向かう。今は阪神間の中核都市西宮市の中心地になっているが、住宅街としての甲子園が開発される以前は、鄙びた村だったようだ。鳴尾村役場跡の石碑が見られる。



鳴尾駅には、坂本ですが?の大型パネルが多数展示されている。



う~ん、よくは判らないが、坂本ですが?の名シーンを実際の集めたパネルのようだ。ファンには堪らない展示に違いない。



坂本くんが昇っていくように、エスカレータに乗って阪神電車で帰宅。



寒い日だった。10km強のノンビリウォーキングだったが、歩くことより、寒いことが堪えた・・・。


神農祭(大阪道修町)

2016年11月22日(火)


大阪市の道修町で開催される神農祭。会社の昼休み時間、この江戸時代から続く由緒ある祭礼を覗きに出かける。武田、塩野義、田辺三菱など、道修町に立ち並ぶ製薬メーカーのキャラクターも集合するらしい。



御堂筋に面して巨大な張り子の虎が飾られている。江戸時代末期、当地の薬種商が当時大流行した「コレラ=虎狼痢(コロリ)」に処方した薬に、御守りとして張り子の虎を付けたことに由来するようだ。



ビジネス街には不似合いな露天がズラリと並び、昼食にするのか、サラリーマンやOLがたこ焼きやフランクフルトの店に並んでいる。食べ物ばかりか、金魚すくい、射的なども見られる。



神農祭の楽しみのひとつは、祭礼の笹飾り。各社の薬の箱やドリンクのボトルが吊り下げられている。以前より、数が減ったように思うんだけど、気のせいだろうか・・・。



製薬会社のキャラクターのパレードがやってきた。先頭は、この地の少彦名神社の「神農さま」だ。古代中国に伝承される医薬や農業を司る神様だ。



その後ろから、改源の風邪の神様、風神さんが続く。う~ん、昔テレビでよく見ていたのはもっと、怖そうなイメージだったような気がする。



大幸薬品の正露丸。箱でしかないようにも見えるが、正露丸くん、糖衣Aちゃん、との名前が付いている。



仁丹王子(森下仁丹)と、ロッチー(ロート製薬)ちゃん。



田辺三菱製薬の「たなみん」。一体何をモチーフにしたキャラクターなんだろう。



日本製薬のシンヤくん。勝手に想像すると、新薬→シンヤ→深夜→フクロウ、という流れで出来上がったのではなかろうか。



こいつは何者だぁ?パンフレットには紹介されていない謎のキャラクターも登場している。このほかにも、小林製薬とか常盤薬品とかのキャラクターもパレードしていたが、何分人混みがひどくて撮影がうまくできなかった・・・。



ここまで来たのだから、ビルの狭間にある少彦名神社にお参りしようと思ったものの、長い行列ができていて断念。



ちょうどこの日から、御堂筋では、イルミネーションが点灯された。神農祭などとは異なり、御堂筋イルミネーションなどは、歴史も物語もなく、お金を使っているだけの賑やかしイベントとしか思えず、好きにはなれない。


大正区シティロゲイニング

2016年11月20日(日)


大正区でシティロゲイニングなるものが開催される、との職場の仲間からの情報を入手。ロゲイニングとは、地図に示されたポイントを時間内に巡り、そのポイントを競うものらしいが、どうも仕組みがよく判らない。



バスやタクシーの使用が禁止されているのは当然として、走るもの歩くのも勝手らしい。走るのは無理だが、歩くだけなら、という条件で、訳が判らないまま、職場の仲間とチームを組んで参加。スタート地点の大阪市大正区役所にやってきた。



走る気マンマンの出で立ちの人から、気楽なウォーキングのつもりの子供連れまで、多様な参加者が集まった。合計50チーム程度が参加しているようだ。



渡された地図には、〇印で、大正区およびその周辺に合計39ヶ所のチェックポイントが示され、それぞれに異なる得点が割り振られている。遠隔地は総じて高得点となっているものの、3時間の制限時間で歩ける距離を考えて、ポイントの取捨選択とコース取りを綿密に計画しなければならない。



が、15分の作戦時間はアッという間に終わり、取り合えず区役所の北にあるガーデンモールを目指す。チェックポイントになっている古い航空写真の前で、到達の証拠となる撮影をする。これが51点。いったい何点取ればソコソコの成績になるのかも判らないが、とにかく点数をためるために歩き回るしかない。



次は落合上の渡船場。17点しかない・・・。バスもタクシーもダメだが、渡船乗船は可、というのが大正区らしい。7つの渡船を全制覇すれば200点のボーナスがあるらしいが、ウォーキングでは到底無理だ。待ち時間ロスが大きくなりそうな渡船ポイントは捨てることにして、北へ北へと向かう。



下の宮八坂神社。七五三の晴れ着の子供たちで賑わっている。ここって11点しかない・・・。100点、90点のポイントに心惹かれるが、コツコツと愚直に得点を重ねていく方針で進む。



百済橋跡。近代紡績跡、難波島渡船場跡、栗本鉄工所発祥の地など、これまで気にも留めなかった小さな石碑の類がチェックポイントになっていて、探すのに苦労する。



大浪橋。橋の向こうは浪速区になる。出掛ける時は、ちょっと肌寒く感じていたが、少しずつ汗ばんできた。ウォーキングにはちょうどいい気温だ。



JR大正駅南にある三光湯。結構インパクトのある銭湯だ。あえてメジャーなランドマークではなく、こうしたところをチェックポイントにするあたり、なかなか考えられたイベントだ。



大正区の北の端にある大正橋までやってきた。さすがに北端のポイントだけに95点もが配点されている。歩道ガードにはメトロノームが描かれている。制限時間3時間のうち、ちょうど1時間を経過し、ここからのコース取りが難しい。



JR大正駅の南西の細い路地が入り組んだ住宅街を進む。大正区内は何度も歩きまわってはいるが、この辺りは完全に未知のゾーンだ。



住宅の前に突如現れた砲弾。不発弾のようだが、家の前に砲弾があるのは落ち着かないように思うのだが・・・。どうでもいいことだけど、この砲弾の所有権は誰にあるのだろう・・・。



金光教の教会もポイントになっている。これまで立ち入ったことも無かったが、かなり広大な敷地に、立派な本堂が建っている。



金光教の本堂あたりから、スマホの調子が悪くなって、カメラのシャッターが落ちにくくなる。道の真ん中にポツンと建っている北村連絡所(交番)の写真も歪んでいた。パソコンで修正を試みたが、「ポツン感」までは復旧できなかった。後で判ることだが、お気に入りの歩行軌跡記録アプリも金光教の付近で停止していた。



大正内港のはしけ桟橋。結構お気に入りのポイントだ。船が密集状態で係留されていて、三國志の赤壁の戦いにおける「連環の計」を彷彿とさせるところだ。



街路樹は赤に黄色に美しく色づいてきた。ゆっくりと写真を撮りたいところだが、制限時間があるなか、チームに迷惑を掛ける訳にはいかない。



いつもは一人で歩いているので、面白そうなモノを見つけるたびに立ち止まったり、寄り道したりを繰り返している。今日はちょっと立ち止まって写真を撮って、小走りで先行する仲間たちを追いかけることを繰り返す。



沖縄色溢れるサンクス平尾商店街。未だにNHK朝の連ドラ、「純と愛」のポスターが多数見られる。



チェックポイントになっている五色屋という和菓子屋さん。ここでは、おきナ二ワンロールが振る舞われると聞いていたのだが、到着時には無くなっていた。ちょっと悲しい・・・。



常設なのか、今日だけの特別イベントなのかは判らないけど、サンクス平尾商店街には寄席までできていた。いつもながら活気のある商店街だ。



結局、21か所のチェックポイントを巡り、大正区役所に戻ってきたものの、これがどれほどのレベルなのか、さっぱり判らない。



到着は制限時刻の9分前。もう1ポイントくらい行けたかとは思えるものの、さほど道に迷うこともなく、休みなく、効率的に歩けたと思えるだけに満足感は高い。



到着チームの成績表が高得点順に貼り出される。766点を獲得した我がチームは到着直後は2位だったものの、その後順位を大きく下げ15位まで転落。上位チームは当然のことながら、ランニングスタイルで参加した健脚者チームばかり。1300点超も獲得したチームがあったことには驚いた。



優勝チームには、沖縄のホテルの宿泊券という豪勢な賞品が授与されていた。我々が頂戴した参加賞のバッグの中には、手袋やメモ帳のほか、大正区やスポンサーからのチラシ類が多数。



一緒に歩いた仲間たちのお蔭で、3時間弱で12km程度、楽しく歩くことができた。モザイク処理で、美男美女の写真を台無しにしてしまったけど、楽しい一日をありがとう。今回はお手軽な町中でのロゲイニングだったが、一般的には道も無いような山中などを何時間も掛けて走りまわるものらしい。とても挑戦できそうにない。