2016年11月20日(日)
大正区でシティロゲイニングなるものが開催される、との職場の仲間からの情報を入手。ロゲイニングとは、地図に示されたポイントを時間内に巡り、そのポイントを競うものらしいが、どうも仕組みがよく判らない。
バスやタクシーの使用が禁止されているのは当然として、走るもの歩くのも勝手らしい。走るのは無理だが、歩くだけなら、という条件で、訳が判らないまま、職場の仲間とチームを組んで参加。スタート地点の大阪市大正区役所にやってきた。
走る気マンマンの出で立ちの人から、気楽なウォーキングのつもりの子供連れまで、多様な参加者が集まった。合計50チーム程度が参加しているようだ。
渡された地図には、〇印で、大正区およびその周辺に合計39ヶ所のチェックポイントが示され、それぞれに異なる得点が割り振られている。遠隔地は総じて高得点となっているものの、3時間の制限時間で歩ける距離を考えて、ポイントの取捨選択とコース取りを綿密に計画しなければならない。
が、15分の作戦時間はアッという間に終わり、取り合えず区役所の北にあるガーデンモールを目指す。チェックポイントになっている古い航空写真の前で、到達の証拠となる撮影をする。これが51点。いったい何点取ればソコソコの成績になるのかも判らないが、とにかく点数をためるために歩き回るしかない。
次は落合上の渡船場。17点しかない・・・。バスもタクシーもダメだが、渡船乗船は可、というのが大正区らしい。7つの渡船を全制覇すれば200点のボーナスがあるらしいが、ウォーキングでは到底無理だ。待ち時間ロスが大きくなりそうな渡船ポイントは捨てることにして、北へ北へと向かう。
下の宮八坂神社。七五三の晴れ着の子供たちで賑わっている。ここって11点しかない・・・。100点、90点のポイントに心惹かれるが、コツコツと愚直に得点を重ねていく方針で進む。
百済橋跡。近代紡績跡、難波島渡船場跡、栗本鉄工所発祥の地など、これまで気にも留めなかった小さな石碑の類がチェックポイントになっていて、探すのに苦労する。
大浪橋。橋の向こうは浪速区になる。出掛ける時は、ちょっと肌寒く感じていたが、少しずつ汗ばんできた。ウォーキングにはちょうどいい気温だ。
JR大正駅南にある三光湯。結構インパクトのある銭湯だ。あえてメジャーなランドマークではなく、こうしたところをチェックポイントにするあたり、なかなか考えられたイベントだ。
大正区の北の端にある大正橋までやってきた。さすがに北端のポイントだけに95点もが配点されている。歩道ガードにはメトロノームが描かれている。制限時間3時間のうち、ちょうど1時間を経過し、ここからのコース取りが難しい。
JR大正駅の南西の細い路地が入り組んだ住宅街を進む。大正区内は何度も歩きまわってはいるが、この辺りは完全に未知のゾーンだ。
住宅の前に突如現れた砲弾。不発弾のようだが、家の前に砲弾があるのは落ち着かないように思うのだが・・・。どうでもいいことだけど、この砲弾の所有権は誰にあるのだろう・・・。
金光教の教会もポイントになっている。これまで立ち入ったことも無かったが、かなり広大な敷地に、立派な本堂が建っている。
金光教の本堂あたりから、スマホの調子が悪くなって、カメラのシャッターが落ちにくくなる。道の真ん中にポツンと建っている北村連絡所(交番)の写真も歪んでいた。パソコンで修正を試みたが、「ポツン感」までは復旧できなかった。後で判ることだが、お気に入りの歩行軌跡記録アプリも金光教の付近で停止していた。
大正内港のはしけ桟橋。結構お気に入りのポイントだ。船が密集状態で係留されていて、三國志の赤壁の戦いにおける「連環の計」を彷彿とさせるところだ。
街路樹は赤に黄色に美しく色づいてきた。ゆっくりと写真を撮りたいところだが、制限時間があるなか、チームに迷惑を掛ける訳にはいかない。
いつもは一人で歩いているので、面白そうなモノを見つけるたびに立ち止まったり、寄り道したりを繰り返している。今日はちょっと立ち止まって写真を撮って、小走りで先行する仲間たちを追いかけることを繰り返す。
沖縄色溢れるサンクス平尾商店街。未だにNHK朝の連ドラ、「純と愛」のポスターが多数見られる。
チェックポイントになっている五色屋という和菓子屋さん。ここでは、おきナ二ワンロールが振る舞われると聞いていたのだが、到着時には無くなっていた。ちょっと悲しい・・・。
常設なのか、今日だけの特別イベントなのかは判らないけど、サンクス平尾商店街には寄席までできていた。いつもながら活気のある商店街だ。
結局、21か所のチェックポイントを巡り、大正区役所に戻ってきたものの、これがどれほどのレベルなのか、さっぱり判らない。
到着は制限時刻の9分前。もう1ポイントくらい行けたかとは思えるものの、さほど道に迷うこともなく、休みなく、効率的に歩けたと思えるだけに満足感は高い。
到着チームの成績表が高得点順に貼り出される。766点を獲得した我がチームは到着直後は2位だったものの、その後順位を大きく下げ15位まで転落。上位チームは当然のことながら、ランニングスタイルで参加した健脚者チームばかり。1300点超も獲得したチームがあったことには驚いた。
優勝チームには、沖縄のホテルの宿泊券という豪勢な賞品が授与されていた。我々が頂戴した参加賞のバッグの中には、手袋やメモ帳のほか、大正区やスポンサーからのチラシ類が多数。
一緒に歩いた仲間たちのお蔭で、3時間弱で12km程度、楽しく歩くことができた。モザイク処理で、美男美女の写真を台無しにしてしまったけど、楽しい一日をありがとう。今回はお手軽な町中でのロゲイニングだったが、一般的には道も無いような山中などを何時間も掛けて走りまわるものらしい。とても挑戦できそうにない。