IKEDA文化探訪ラリー(池田)

2016年11月6日(日)


11月3日から6日にかけて、池田市では「IKEDA文化DAY」と銘打った様々なイベントが開催されている。そのなかでも最大の目玉が「文化探訪ラリー」。毎年気になっていたものだが、ついに初参加する日がやってきた。



探訪ラリーとは、阪急池田駅を中心にした11ヶ所の文化ポイントを回るもののようだ。駅ビル内にある2ヶ所のギャラリーで早速2ポイントゲット。地味なイベントかとも思っていたが、参加者は多く、長机に陣取った係員さんの前には常に行列ができていた。



この探訪ラリーは、スタンプラリーではなく、それぞれのポイントに因んだ写真やイラストのシールをマップを兼ねた台紙に貼りつけていくというシールラリーになっている。係員さんが貼ってくれるのはいいが、「市立ギャラリーいけだ」では上下逆向きにシールを貼られてしまった・・・。



商店街を歩いているだけで、様々な池田の文化を感じさせてくれる。まずは、能勢などのクヌギを原料にした菊炭だ。



ビリケン像も見られる。明治時代にビリケンを商標登録した繊維商社「田村駒」の創業者が池田出身なんだそうだ。今日初めて知ったが、ビリケンは自分で手が届かない足の裏を擦ってやると、喜んで願いを叶えてくれるんだそうだ。



さらには大阪を代表する日本酒「呉春」も有名だ。しかし、菊炭もビリケンも呉春も今回の文化探訪ラリーの対象外で、ポイントの多くは、市民参加の写真展や絵画展を開催している会館になっている。



落語みゅーじあむ。上方落語には池田が登場する題目がいくつもある、ということで池田は落語の町を自認している。勝手な解釈だが、少なくとも明治までは、池田が豊能(能勢・池田・豊中・箕面)の中心地だったということではないだろうか。



池田城跡。室町時代にこの地を治めていた池田氏の居城だったとのことだが、荒木村重の反乱の後に廃城となったという。平成になって、城郭風庭園と言った感じに復元されている。



五月山の児童文化センターや緑のセンターも、シールポイント。児童文化センターではバルーンアートのパフォーマンスの最中だった。



小林一三記念館。つい先日、訪問したばかりのところだが、今日は文化DAYということで無料開放されている。前回は立ち入らなかった庭園を中心にあらためて見学させていただく。



逸翁美術館。こちらも無料開放されている。小林一三記念館と併せて入場料数百円ほども得した気分になる。



地域のコミュニティが運営しているという、幼児を対象にした「ちいさな絵本館」。八畳一間程度のスペースしかないが、とても温かみがあって仄々とした施設だ。



辻ヶ池公園。赤や黄色に木々が色づき始めている。今日は小雨も降るような曇り空で日射しも弱く、とても肌寒い。これから一気に紅葉が進むことだろう。



ひとつだけ東にポツンと離れたシールポイント、歴史民俗資料館に道を何度も迷いながら辿り着く。資料館の裏手には、五月ヶ丘古墳がある。陶器の棺が特徴的な7世紀の古墳らしい。ここに埋まっているのが、実物の陶棺なんだろうか。



中央公民館、商工会議所、と市内中心部のシールポイントを順々に回る。どちらも市民による写真コンクールや絵画展が開催中だ。



最後に訪問したのが、今や池田市最大の観光スポットとなっているインスタントラーメン発明記念館。オリジナルのカップヌードルを作るコーナーには長蛇の列ができていた。



最近、チキンラーメンの「ひよこちゃん」が池田市の観光大使に就任したらしい。一企業のキャラクターではあるが、認知度・可愛さともに、池田のイメージキャラクター、ウォンバッドの「ふくまるくん」を大きく上回っているように思える。



ウォンバッドといえば、ポストの上に乗っかっていたり・・・、



消防車の車体にも描かれていたり・・・、



商店のシャッターに描かれていたり、・・・・。市全体でプッシュしていたことは確かだ。ウォンバッドのことをあまり知らないし、他所者がトヤカク言う立場にはないが、これって可愛いんだろうか・・・。



まあ、ふくまるくんのことはさておき、文化探訪ラリーは無事終了。11枚のシールが台紙を埋め尽くした。



池田駅前のゴリラの像がある広場で全制覇達成のご褒美抽選会だ。どうしてゴリラなのかは知らないが、池の中の井桁が池田市の市章であることは知っている。



抽選で、「日清チキンラーメン」と「とよすのあられ」をゲット。特に当たりというのではないようで、皆似たようなものをゲットしていた。スポンサーがしっかり付いているといえばそれまでだが、太っ腹なイベントだ。



歩行距離は8km程度。要領よく歩けば6km程度になるのだろう。



賞品目当てなのか、美術館などの無料入場狙いなのかは人それぞれだろうが、随分多くの人が台紙をもって歩き回っていた。良くできたイベントなので、うまくPRすれば、市外からの参加者もさらに増えていくはずだ。