涼宮ハルヒの憂鬱スタンプラリー(西宮)

2019年7月28日(日)


西宮市で、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」 の聖地巡りスタンプラリーが開催されている。アニメのことはさっぱり知らないんだけど、西宮出身の谷川流による大人気小説らしい。以前参加した同じく西宮市で開催された「長門有希ちゃんの消失」スタンプラリーも涼宮ハルヒシリーズのスピンオフ作品なのだ。



作品は西宮市内各地が舞台になっているらしく、西宮市が発行するマップを片手に涼宮ハルヒ聖地巡りをするファンが多数いるらしい。



とまあ、ウォーキングの動機付けに必要な、涼宮ハルヒについての最低レベルの予備知識を俄仕込みしたうえで、阪急西宮「北口」駅の「北西口」にやってきた。



まず最初のスタンプポイントは、ドリームという喫茶店。6つのスタンプポイントのなかで、ここばかりはスタンプだけ押して帰る訳にはいかないだろうと予想していたので、予定どおりここで昼食を取る。店内はほぼ満員状態。大半は聖地巡りのファンたちのようだ。



続いては、同じく西宮北口にある書店ジュンク堂。書店の一番目立つところに谷川流の本がズラリと並んでいる。



さらに同じく西宮北口にある北口図書館で、3つめのスタンプをゲット。大して歩いてもいないのに、6つのうち3つのスタンプを早々に獲得する。



しかしここからがウォーキング本番。残るスタンプポイントの最寄り駅は、JR西宮、阪神香櫨園、阪神甲子園の各駅と市内に分散している。まずは西宮北口から南下し、JR西宮を目指す。



JR西宮駅前にあるフレンテ西宮という丸っこい商業ビルのなかに4つめのスタンプポイントがある。



スタンプポイントになっているフレンテホール。涼宮ハルヒのポスターが1枚2000円で販売されている。かなり売れているようで、再入荷を繰り返しているようだ。




西宮市のマスコット「みやたん」。市内各所で精力的に露出に務めているけれど、一体何者なのかが未だに判らない・・・。名前からは西宮のミヤ、宮水のミヤ、エビス宮のミヤ、と思い付くけど、この王冠を被った青い生き物は何なのだろう?甲山に家があるのは知っているのだけど・・・。



西宮市の西南端となる阪神香櫨園駅に向かって、今まで通ったことが無さそうな道を選んで歩いていく。喜多向稲荷社という見過ごしがちな小さな神社がある。調べてみると応神天皇が呉国から招聘した織姫たちを祀った実に古い歴史を有する神社なのだ。



西宮戎神社にも立ち寄る。本殿に向かって六甲山の御影石を使った立派な太鼓橋がある。地元の酒造業者が寄進したものだという。



阪急より北側の夙川も美しいけど、阪神香櫨園駅より南側の夙川もいい感じ。どの季節に来ても静かで落ち着いた気分になる。夙川のすぐ近くにある中央図書館で5つめのスタンプを獲得する。



津波発生時の避難経路標識がアチコチに見られる。0.6km先の避難目標地点まで20分というのは、時速2kmにも満たない。しかし津波襲来直前の混乱と混雑を考慮すれば、これくらいの時間での移動しか期待できないということだろう。



宮水と景観を破壊するとのことで高層ビル建築に反対する幟が見られる。ビルのくい打ちが宮水の水系にどれほどの影響を与えるのかって、とても評価が難しそうだ。



甲子園に近づくと、駐車場が増えてくる。大半の駐車場はタイガースの試合のある日は通常料金の何倍もの価格になる設定になっていることにも驚くが、「巨人モータープール」なるものの存在は、さらに驚かされる。この場所で「巨人」とは実に勇気ある名前を付けたものだ。



素盞嗚神社。もともとは違ったはずだけど、甲子園球場の隣にあるため、今やすっかり野球の神様が祀られているような神社になっている。絵馬も野球に関する願い事ばかりだ。



熱狂的タイガースファンが纏うド派手な衣装はよく見かけるけど、どこで売ってるのかと常々訝しく思ってきたのだけど、甲子園球場の傍に専門店を発見した。



甲子園球場。国内の球場だけでなく、最近は米国の球場もいくつも訪問してきたけど、これほどまでに端麗で風格のある球場は他に無い。甲子園球場、縦縞のユニフォーム、六甲おろしの3つは、他球団の追従を許さない阪神タイガースの宝だ。



鳴尾図書館で最後のスタンプを押す。涼宮ハルヒのアニメは、先日放火事件で多数の犠牲者を出した京都アニメーションが手掛けている。スタンプ台の横には被害者への義援金を募る募金箱が設置されている。僅かではあるけど、寄付をさせていただいた。



最後にららぽーと甲子園のなかにある西宮市の情報発信拠点、クリエート西宮でゴール。



スタンプは涼宮ハルヒが団長を務めるSOS団のマークらしい。SOS団とは「宇宙人や超能力者と遊ぶこと」を目的とした同好会のようなものらしい。う~ん、おじさんにはさっぱり理解できないぞ・・・。



コンプリートのご褒美は、涼宮ハルヒのオリジナルカード2枚。それに会員番号745番の「みくるファン倶楽部の会員証」。みくるもSOS団のメンバーらしい。



甲子園駅の近くにある吉野家。通常はオレンジ色を前面に押し出しているのに、ここではタイガース仕様の黄色と黒の縞模様だ。しかも、阪神タイガースファンにアピールするオリジナルメニューもいくつも取り揃えている。



本日の歩行軌跡。おおよその経路には間違いがないけど、GPS信号が不安定で、28kmほども歩いたことになっている。実際にはその半分くらいしか歩いていないはずだ。



アニメに熱中する年でもないのだけど、アニメでの町おこしや、アニメをモチーフにしたスタンプラリーには数多く参加してきた。いかにアニメが人々を元気にしてきたかを目の当たりにしてきた。そのなかには、涼宮ハルヒばかりか、響け!ユーフォニアムなど、京アニの手によるものが多い。あらためて京アニ放火事件で犠牲になった方々に哀悼の意を表したい。

明石~板宿(忍たまスタンプラリー)

2019年7月20日(日)


山陽電車が忍たまスタンプラリーを開催中。忍たまといえば、作者の出身地、尼崎が聖地化していて、自身数々のイベントにも参加したものだ。まあ夏休みの電鉄各社は、集客力のある人気アニメの争奪戦の感が強い。



実は昨日、姫路に出掛けた際にいくつかのスタンプをゲットしようとしたところ、姫路駅は改札外だったのに、飾磨駅は改札内にスタンプがある。そのまま山陽電車に乗って、スタンプポイントである明石、垂水、板宿と途中下車していったところ、全てが改札外だった。



ウォーキングのネタとしてのスタンプラリーのつもりが、電車に乗るだけで全スタンプを集めてしまった・・・。これではウォーキングスタンプラリーストとは言えない。ということで、あらためて、せめて明石から板宿までを歩いてみることにする。



明石駅からすぐ、最近明石市長が道路拡幅のための土地買収の遅れに業を煮やして暴言を吐いたとのことで話題になったところに差し掛かる。既に道路拡幅のための用地は確保されたようで、以前の建物も撤去されている。



東経135度上に立つ明石天文科学館を横目に国道24号線を西へ西へと進む。国道沿いにも日本標準時子午線を示す標識が建てられている。



なんとこの辺りの地名は「天文町」。少なくとも源平合戦の頃からの歴史ある土地なのに、いつこんな名前が付いたのだろうか。しかも天文台があるのは人丸町なんだよなぁ・・・。さらに郵便局は「明石子午線郵便局」と名付けられている。



人丸前駅と大蔵谷駅の間にある稲爪神社。神社の縁起にぶったまげた。推古天皇の時代に朝鮮半島から不死身の鉄人率いる軍勢が押し寄せ、九州を突破されたが、明石の浜で神のお告げ通りに鉄人の弱点である足の裏を矢で射ることで勝利したらしい。



大蔵海岸を朝霞駅に向かってノンビリと歩いていく。明石海峡大橋が見えてきた。あの橋の袂でようやく全行程の3割といったところだ。まだまだ先は長い。



神戸市と明石市の市境にやってきた。海岸に沿ったごく狭い平地にJRと山陽電車が併行している。



明石海峡大橋の袂にある舞子公園。松林が分厚く、国道ではなくて公園道路を歩いているような気分になる。



垂水駅のすぐ近くにある海神社。ずっと「うみ」神社だと思っていたけど、正しくは「わたつみ」神社だと知る。三韓征伐の帰路、神功皇后が大嵐に遭ったが、神に祈りを捧げたところ嵐が治まったことに由来する神社だ。でも、似たような話が他のいくつかの神社にも伝わっているように思う。



山陽電車の東垂水駅。すぐそこに見えるんだけどホーは遠い。ただでも海に接するような斜面の上にある駅なのに、さらに間にあるJRの線路を長い歩道橋で超えて行かなければならない。



海岸沿いにある浄水場を目隠しするように作られた平磯緑地。ひまわりがたくさん咲いている。「まだ予定の半分しか歩いてないぞ、頑張れ」と沿道から声援を受けているような気分になる。



六甲山系の西端となる須磨の山々が見えてきた。海岸の手前で特に急坂になっていることがよく判る。義経主従が馬で駆け降りたと伝わるところだけど、俄かには信じ難い。



海と町の間の狭い空間を縫うようにJR、山陽電車、それに国道2号線が通っているものだから、このあたりには小さな歩行者用踏切が多く見られる。遮断機の腕木がやけに短い。



一の谷合戦で16歳という若さで討死した平敦盛の首塚が須磨浦公園の片隅にある。首塚の前に「敦盛そば」という蕎麦屋がある。もり蕎麦と敦盛をかけた駄洒落のような店名とも思えるけど、実は古くからある有名店だ。最近は店主の高齢化のせいか、閉店が続いているようで、気になっている。



源平合戦の舞台となった須磨浦公園には「戦の浜」の石碑が立つ。美しい海浜のせいか古戦場にありがちな禍々しい雰囲気は感じられないところだけに、ストレートなネーミングに違和感を覚える。思い付きだけど「落蝶の浜」なんてどうだろう・・・。



須磨を突っ切って目的地の板宿に向かう。須磨寺の近くにある菅の井。菅原道真が大宰府に左遷された際に立ち寄ったと伝わるところだ。兵庫県南部はとにかく神功皇后と菅原道真の伝承がやけに多い。



妙法寺川に沿った緑地公園を北へ。板宿はもうすぐそこだ。



板宿駅に到着。忍たまの大型パネルが設置されている。



各駅のスタンプも6つ集まった。もっとも今回の場合、歩く前からコンプリートされていたのだけど・・・。



コンプリートのご褒美は「にんたまの友」と表紙に書かれたノート。



中を見てみると、なかなか凝った作りで、各ページに忍たまのキャラクターなどがカラフルに印刷されている。



本日の歩行軌跡。幸い今日はGPS信号のトビも無かったようだ。およそ20km。単純な距離計算では16kmくらいなんだけど、小さなトビがあるのか、どうしても多めの距離になってしまう傾向があるようだ。


姫路城~名古山~八丈岩山

2019年7月19日(土)


姫路に出掛けたついでに、以前から気になっていた名古山と八丈岩山を中心に歩いてみる。以前は違和感を覚えた繊細すぎるタッチのマンホールにも慣れてきた。



長らく改造工事をしてきた姫路駅北側もほぼ完成形となったようで、歩行者、バス、タクシーなどの動線がとてもスムーズになった。



世界遺産を有する国際観光都市として、案内標識も随分と充実してきた。この町に住んでいたのは、もう25年も前のことなんだけど、今でもその頃との比較でこの町を見てしまう。



姫路城の大手門。どこのお城に行っても外国人観光客に大ウケしているのが忍者だ。お城の広場に忍者が堂々と歩いているのも滑稽なんだけど、海外からのお客さんが喜んでくれるんだから、まあいいだろう・・・。



平成の大改修を終え、白っぽくなった姫路城にも慣れてきた。既にカビが生えて、改修当時に比べて黒ずんできているのかもしれない。



姫路城をグルリと一周する。天守閣だけではなく、高く聳える石垣、要所に配された櫓など、どの角度から見ていても飽きることがない。



お城の裏手にあたる北側のお堀沿いの道は、25年前から変わらずお気に入りの場所。喧騒に包まれた天守閣前広場などとは異なり、人通りも少なく、静かにお城と触れ合うことができる。



姫路城巡りに少々時間を取り過ぎたけど、目的地のひとつ、名古山に向かう。姫路城の西側にある小高い山なんだけど、いつもは車でトンネルを通過するばかりのところだ。



どうも名古山に近寄り難いのは、山全体が霊園になっているためだ。




さらに山上に少々不気味とも思える仏舎利塔がある。なんだか怪しい宗教法人を思わせる雰囲気を感じていたのだけど、この霊園は特定の宗教団体とは関係のない姫路市営だと知る。そうだと判ると、この仏舎利塔を間近に見てみたいと思ってやってきた。



仏舎利塔はとても荘厳で、よく整備された霊園だ。散策するにも悪くないところだ。姫路出身の桂米朝のお墓なんかもあったりする。



名古山から北へ、八丈岩山に向かう。最近、岩がゴツゴツとした播磨地方の低山をいくつか登ったけど、いろいろと調べていてちょっと気になった山なのだ。住宅街に囲まれつつも開発の手が及ばずに取り残されているのが興味深い。



が、登り口が判らない・・・。山麓の斜面に住宅が立ち並んでいるんだけど、こんな階段の先に登山口があるのだろうか。案内標識もない階段を進むことは躊躇われる。



郵便屋さんも大変だ。バイクを階段の下に停めて、何本もの階段を駆け上がり郵便物を配達している。アメリカなどでは、公道より中にはまず配達してくれない。



ウロウロと歩き回って、ようやくコンクリートの階段ではない、自然そのままの登り口らしきものを発見。恐る恐る進んでいくけど、これでいいんだろうか。



数分歩いていくと、ついに八丈岩山登山口の標識が現れた。



山頂への道は確認できたものの、これが大変な急坂。春落葉が積もる斜面に頼りなげに張られたロープにしがみ付きながら登っていく。



急斜面を登り切ると、ゴツゴツ感のある岩がアチコチに露出している。何故だかよくわからないけど、最近、このような岩石地帯を歩くのがとても楽しく感じるようになった。



思った以上に体力は消耗したけど、所詮は住宅街に囲まれた低山。無事山頂までやってきた。



山頂まで登って判ったのだけど、たくさんの登山路が縦横に走っているようだ。どちらに降りても、バスが運行している住宅街に出るので、なるべく坂の緩やかそうな道を進む。



登ってきた道とは大違いの緩やかな登山路をノンビリと下りていく、



下りてきたのは田寺という名の町。大して歩いた訳でもないんだけど、これ以上歩いていく目的地も見当たらず、バスで姫路駅に向かう。



本日の歩行軌跡。なんだか判らないけど、位置信号が乱れまくっている。GPS信号が弱いのか、スマホの能力不足なのか・・・。21kmも歩いたことになっているけど
、おそらく精々12kmくらいのものだろう。