姫路城~名古山~八丈岩山

2019年7月19日(土)


姫路に出掛けたついでに、以前から気になっていた名古山と八丈岩山を中心に歩いてみる。以前は違和感を覚えた繊細すぎるタッチのマンホールにも慣れてきた。



長らく改造工事をしてきた姫路駅北側もほぼ完成形となったようで、歩行者、バス、タクシーなどの動線がとてもスムーズになった。



世界遺産を有する国際観光都市として、案内標識も随分と充実してきた。この町に住んでいたのは、もう25年も前のことなんだけど、今でもその頃との比較でこの町を見てしまう。



姫路城の大手門。どこのお城に行っても外国人観光客に大ウケしているのが忍者だ。お城の広場に忍者が堂々と歩いているのも滑稽なんだけど、海外からのお客さんが喜んでくれるんだから、まあいいだろう・・・。



平成の大改修を終え、白っぽくなった姫路城にも慣れてきた。既にカビが生えて、改修当時に比べて黒ずんできているのかもしれない。



姫路城をグルリと一周する。天守閣だけではなく、高く聳える石垣、要所に配された櫓など、どの角度から見ていても飽きることがない。



お城の裏手にあたる北側のお堀沿いの道は、25年前から変わらずお気に入りの場所。喧騒に包まれた天守閣前広場などとは異なり、人通りも少なく、静かにお城と触れ合うことができる。



姫路城巡りに少々時間を取り過ぎたけど、目的地のひとつ、名古山に向かう。姫路城の西側にある小高い山なんだけど、いつもは車でトンネルを通過するばかりのところだ。



どうも名古山に近寄り難いのは、山全体が霊園になっているためだ。




さらに山上に少々不気味とも思える仏舎利塔がある。なんだか怪しい宗教法人を思わせる雰囲気を感じていたのだけど、この霊園は特定の宗教団体とは関係のない姫路市営だと知る。そうだと判ると、この仏舎利塔を間近に見てみたいと思ってやってきた。



仏舎利塔はとても荘厳で、よく整備された霊園だ。散策するにも悪くないところだ。姫路出身の桂米朝のお墓なんかもあったりする。



名古山から北へ、八丈岩山に向かう。最近、岩がゴツゴツとした播磨地方の低山をいくつか登ったけど、いろいろと調べていてちょっと気になった山なのだ。住宅街に囲まれつつも開発の手が及ばずに取り残されているのが興味深い。



が、登り口が判らない・・・。山麓の斜面に住宅が立ち並んでいるんだけど、こんな階段の先に登山口があるのだろうか。案内標識もない階段を進むことは躊躇われる。



郵便屋さんも大変だ。バイクを階段の下に停めて、何本もの階段を駆け上がり郵便物を配達している。アメリカなどでは、公道より中にはまず配達してくれない。



ウロウロと歩き回って、ようやくコンクリートの階段ではない、自然そのままの登り口らしきものを発見。恐る恐る進んでいくけど、これでいいんだろうか。



数分歩いていくと、ついに八丈岩山登山口の標識が現れた。



山頂への道は確認できたものの、これが大変な急坂。春落葉が積もる斜面に頼りなげに張られたロープにしがみ付きながら登っていく。



急斜面を登り切ると、ゴツゴツ感のある岩がアチコチに露出している。何故だかよくわからないけど、最近、このような岩石地帯を歩くのがとても楽しく感じるようになった。



思った以上に体力は消耗したけど、所詮は住宅街に囲まれた低山。無事山頂までやってきた。



山頂まで登って判ったのだけど、たくさんの登山路が縦横に走っているようだ。どちらに降りても、バスが運行している住宅街に出るので、なるべく坂の緩やかそうな道を進む。



登ってきた道とは大違いの緩やかな登山路をノンビリと下りていく、



下りてきたのは田寺という名の町。大して歩いた訳でもないんだけど、これ以上歩いていく目的地も見当たらず、バスで姫路駅に向かう。



本日の歩行軌跡。なんだか判らないけど、位置信号が乱れまくっている。GPS信号が弱いのか、スマホの能力不足なのか・・・。21kmも歩いたことになっているけど
、おそらく精々12kmくらいのものだろう。