丸型ポストオリエンテーリング(川西市編)

 2021年7月27日


尼崎・伊丹・川西に残る丸型ポストを巡り、風景印を収集する丸型ポストフェスティバルも、尼崎・伊丹は既にコンプリート。昨日は高代寺山登山のついでに黒川ケーブル駅と畦野のポイントを制覇。今日は残る川西市内のポイントを踏破して完全コンプリートを目指す。



スタートポイントは能勢電鉄の鶯の森駅。駅名標識には梅と鶯の絵が描かれている。風流な駅名が多い能勢電鉄のなかでも、もっとも心惹かれる駅に初めて降り立つ。



事前にGoogle Mapで調べたところ、風景印帳の対象となっている川西萩原台郵便局の最寄り駅が鶯の森駅。1キロ余りの道のりなんだけれど、勾配のことまで調べていなかった。鶯の森から萩原台郵便局までは数十メートルもの小山を登っていかなければならない。



開始早々の急坂続きのうえに、いつもどおり道も間違ったりして、早くも大汗をかいて川西萩原台郵便局に到着。これは先行きが思いやられる…。



戴いたスタンプは予想通り金太郎(川西市に坂田金時の墓がある)。相撲の切手を選んでおいて良かった。でも、金太郎の横にある妙な形の植物?は何だろう。どうやら川西名産のイチジクらしい。川西がイチジクの産地だなんてまるで知らなかった。



車道も歩道も随分と広い萩原大橋を渡って川西市内を南下する。この橋は大きな川や鉄道を跨いでいる訳ではない。萩原台からの急な坂や谷を越えていく橋のようだ。



気のせいかもしれないけれど、石材店が多いように感じる。それにしても石材店に「テイクアウト」という販売方法があるとは初めて知った。車に載せるだけでも大変そうだ。



本日最初の丸型ポスト。霞ヶ丘という住宅街のなかの牛乳屋さんの前にポツンと立っている。ポスト裏のQRコードを読み取るが、既に12文字のうち6つの文字を開けた段階で最後に出来上がる文章は十二分に想像できている。



続いてのポストは花屋敷にある。町の名前どおり、広大なお屋敷が並ぶ高級住宅街だ。時刻は既に15時。残るポストは4つ。郵便局が2つ。17時に閉まる前に最後の郵便局に辿り着かねばならない。



時間は無いけれど、あまりの暑さのため住宅街のなかの緑地にあるナイチンゲール像の前のベンチでひと休み。像の前にはコロナで奮闘されておられる看護師の方々への感謝のメッセージが添えられている。



阪急の川西能勢口駅に近い児童公園の前で本日3つめの丸型ポスト。あまりの暑さでスマホは過熱状態。レンズが曇っているのか、ピントが上手く合わないようになってきた。



川西能勢口駅近くには、鉄道の車輪のモニュメントが据えられている。40年前まで能勢電鉄が川西能勢口を越えてJR川西駅池田駅まで運行していたという。でも川西池田から川西能勢口って需要は無いのかなぁ…。中途半端に離れているので、たまに歩くのが億劫になる。



川西市の中心ともいえる川西能勢口駅の北にある川西郵便局。川西市内の本局になる。



こちらの風景印もイチジクだ。風景印帳の説明によれば、あとは猪名川と妙見山と弥生式土器らしい。本局だけに川西市を代表する風景を複数採用しているようだけれど、金太郎や多田神社さえ不採用なのに、イチジクが主役になっていることに驚いてしまう。



川西市役所前には手紙を持った金太郎とともに丸型ポストが設置されている。金太郎像は「きんたくん」という川西市のマスコットキャラクターだ。



川西能勢口駅の南、小花という狭い路地が入り組んだ町の公民館?の前にも丸型ポストがある。この時点で16時05分。残り55分で最後の丸型ポストを訪問し、伊丹市との市境近くの川西久代郵便局まで行きつかなければならない。



南花屋敷の霊園の前にある最後の丸型ポストにやってきたのは16時20分。この辺りに川西郵便局の風景印にも採用されていた弥生式土器が発掘された加茂遺跡があるはずなんだけれど、もはや寄り道している時間はない。



川に沿ってどんどん南に進む。橋の欄干に刻まれた川の名前を確かめると最明寺川だ。中山連山にある最明寺滝から続く川だと知る。思わず「大きくなったなぁ…、おじさんは未だちっちゃかった君の子供の頃をよく知っているんだ」と語り掛けたくなる。



伊丹へと続く県道13号線に出る。さあラストスパートだ。それにしてもロードサイド店が立ち並ぶ広い自動車道脇の歩道ほど暑く感じる道はないのだ。



県道脇の農地をふと見ると、イチジク畑ばかりが並んでいる。帰宅後調べてみると兵庫県は全国3位のイチジク生産県で、川西市は兵庫県で2番目。全国の約4%を生産していることを知る。実はまだ青いけれど、来月になれば赤紫の実がたわわに実りそうだ。



やった~。県道沿いにある川西久代郵便局に到着。局内に飛び込んだのは閉局の10分前だ。



川西久代郵便局の風景印。後ろ向きの「きんたくん」と近くにある春日神社の「病気を治す石」なんだそうだ。「きんたくん」のお尻に触ると運気があがると言われるため、後ろを向いているらしい。それにしても金太郎って前掛けだけでフンドシをしていないものなのか?



川西久代郵便局ではもうひとつ、丸側ポストフェスティバルの特別印も貰える。(といっても風景印ひとつにつき、最低63円の切手は必要なんだけど) 



風景印帳を全て埋め尽くしたことで、プレゼント応募ハガキを頂いた。一体何がもらえるのだろうか。三市内に残る全12の丸型ポストも全て訪問してQRコードを読み取り応募したが、こちらも何か貰えるのかもしれない。



JRの北伊丹駅まで歩いてウォーキング完了。歩行距離は10.4㎞、全所要時間は3時間48分。このようなイベントでもなければ、酷暑のなかを歩くモチベーションが保てない。風景印や丸型ポストに特別な思い入れはないけれど、有難いイベントだった。