二上山…山頂未達(葛城市・香芝市)

 2024年3月8日


急に思い立って二上山へ。以前は何度か登った当麻寺から雌岳を目指すコースではなく、二上山神社方面から雄岳を目指すことにする。予定通り歩けば5つのピークを獲得できるはず。ちょっとマイナールートっぽいけれど、YAMAP実線なので大丈夫だろう。



池の向こうに二上山が見える。雄岳と雌岳の重なり合いが見る角度によって異なるので、様々な山容に見える。大した山ではなかったはず、と気楽に進んでいく。



ところが第一峰の鳶塚へと向かう道で、早くもトラブル発生。写真では見えにくいけれど、進むべき道に鉄条網が張られている。



鉄条網を迂回してその上にやってきたけれど、やはりフェンスで道が塞がれている。乗り越えれなくもないし、進入禁止とも書かれてはいないけれど、明らかに「行くな」の意思が感じられる。もともと危なげなバリエーションルートと思っていたし、無理はやめておこう。



鳶塚は諦めて、さらに北側のちょっとメジャーっぽい登山ルートから雄岳を目指すことにする。登山口にある葛木倭文座天羽雷命神社(かつらきしとりにいますあめのはいかづちのみことじんじゃ)。なんて長い名前なんだ。創建不詳というところが益々神秘性を増す。



イノシシ柵を開けて山中へと入る。どうやらかなり整備された道のようで安心する。何度か登っている低山だと侮っているつもりはないけれど、もう少し下調べしてから山に登るべきだとは判っているのだけれど、土壇場で行先を決める悪癖が治らない。



さほどの急勾配ではないとはいえ、杉林のなかを延々と続く木段は足腰に堪える。ただ登りながらYAMAPを確認するとこの先に立入禁止のマークがあることに気付く。こんな整備された道が立入禁止になるということが理解できず、取り敢えずそのまま進む。



登山口から30分くらい登っただろうか。突如として大きな看板が現れた。「この先、倒木・土砂崩れあり、通行はご遠慮ください」とある。地元の同年代ハイカーは、大丈夫!とそのまま行ってしまったけれど、無視しづらい看板だ。



今更ながら葛城市のHPを確認し、確かにこの登山道が通行止になっていることを確認。二乗山頂に進むことを諦めて二上山駅方面へと下山していくこととする。



下るとなると歩くのは楽チン。登りでは息切れしそうだったけど、気持ち良く下っていく。



二上山駅へと続く登山道は、さらに整備された道だ。ベンチの数が多く、また新しい。どうやら雄岳に直接登るにはこの道が最もメジャーのように思える。



東側に向けての眺望が広がる。標高は300mも無いようだけれど、奈良盆地を広く見渡すことができる。



写真左側の道から三叉路に出てきた。手前に進めば二上山駅への下山路。ところが奥へと続く道が雄岳山頂とある。直進しても左に進んでも雄岳に行けるということだ。すっかり下山の気分になっていたのだけれど、再び雄岳へと向かう気になってしまう。



マイナールートかと思ったけれど、悪い道じゃない。方向も確認しないまま、どんどん進んでいく。



が~ん。登っていくと見覚えのある看板が…。つい30分ほど前に見た看板だ。何のことは無い、一旦下りて、別の道で同じところに戻ってきたのだ。当然進めるはずもなく、虚しく来た道を戻っていく。



これが三叉路にあった案内板。雄岳へは右回りでも左回りでも行けることは判るんだけれど、何故か右回りで通行止め区間の先に行けると思い込んでしまった。落ち着いてYAMAPでマップを確認すれば、すぐ判ったのに…。



なんと3度にも及ぶ撤退で、さすがに下山すると決めて渓流に沿った気持ち良い道をのんびりと下っていく。



再び三叉路にやってきた。左の道から下山してきたのだけれど、右の道を再び登って行けば大きく迂回して雄岳へと登っていけるようだ。僅かに気持ちが揺らいだけれど、かなり険しそうな道に見える。そもそも既に気持ちが切れてしまっている。



登山口まで下ってきた。どこを見ても通行止の警告は見当たらない。事前にしっかりと調べてこない方が悪いのだけれど、登山口にも警告が欲しかったなぁ…。



近鉄二上山駅。駅舎の向こうに二上山が見える。一体何をしにきたのか、って感じの山歩きに終わったけれど、まあこんな日もある。せめて屯鶴峯にでも立ち寄っていこうかとも思ったけれど、こんな日は悪足掻きせずに帰るべきだろう。



駅前に設置されている石。柵に囲われ、何か曰くのありげだ。二上山で採れる、古代、石器の材料として重宝されたサヌカイトに違いない、と思ったけれど、固そうな石に見えない。帰宅して調べてみたら、二上山を象ったモニュメントだという。う~ん、という感じだ。



距離5.6㎞、獲得標高317m。所要時間2時間半。なんとも中途半端な山歩きになってしまったが、日をあらためてリベンジしたい。