堺ザビエコくん クイズ&スタンプラリー

2013年8月24日(土) ①


朝から小雨模様の天気が続いていたが、明日も雨のようだし、先週は温泉旅行で美味しいものばかり鱈腹食べてきたこともあり、少しでも歩くため、午後から堺に出掛ける。ちょうど、「堺のまち、ザビエコくん クイズ&スタンプラリー2013 歴史秘話編」が開催中なのだ。

ザビエコくんとは、2年前に誕生した、フランシスコ・ザビエルとエコを組み合わせたと思われるゆるキャラ。堺というところは、各部署が連携することなく、ゆるキャラを乱造しまくっている。昨年のグランプリではポピアン、ローズちゃんと、ワースト1・2を堺が独占した。



まず、堺東駅前の観光案内所で、台紙と最初のスタンプを入手。さらに堺のスタンプラリーでは、定番スタンプポイントになっている市役所21Fの展望ロビーで2つめをゲット。



かつて堺商人は、薩摩や種子島と交易をしていた関係で、いち早く鉄砲の技術を持ち込んだ。堺市役所の展望台には当時の鉄砲が展示されている。大和朝廷による巨大古墳の造営、勘合貿易・南蛮貿易の拠点、足利義維の堺幕府、明治初期には奈良をも包含する堺県、などなど、堺は長らく陽の当たる歴史の中にあったはずなんだけど、現在の堺はどうも影が薄い・・・。



堺銀座通り。地方都市にありがちな少し古ぼけたアーケード商店街だが、ここが日本の銀座の発祥の地なのだ。この地の銀細工集団が、徳川家康により江戸に強制移住させられて、東京の銀座ができたという。銀座の柳は、堺を懐かしんだ職人が、堺から移植したものだという。



戦国時代には、環濠都市として、東洋のベニスとまで称えられた堺。かつて環濠であった土居川の東側は40年ほど前の阪神高速の建設により埋め立てられてしまった。大阪の船場を取り囲んでいた横堀川もそうだが、高速道路により消失してしまったのは実に惜しい。



堺は、一丁目、二丁目ではなく、一丁、二丁・・・。他にはあまり見られない。随分前だが、何かの事件で犯人から送られてきた脅迫状の宛先が、丁目ではなく、丁に間違われていたため、犯人は堺の人間だとバレたことがあった。



与謝野晶子、橋田寿賀子、沢口靖子などを輩出した府立泉陽高校の傍に、堺奉行所、旧堺市役所の跡を示す碑がある。明治初期に設置された堺県の県庁も、ここにあったと聞く。



花田口にある戎公園。通称、ザビエル公園だ。フランシスコザビエルが堺に上陸した際に、この場所にあった商人宅に逗留したそうだ。ザビエルの像でも建立すればいい観光名所になるのに、ブロック積みの碑があるだけ。



第3のスタンプポイントになっている堺伝統産業会館。2Fの窓に大きな刃物の模型がある。堺刃物の博物館であると同時に、堺の名産品が販売されている。



土居川の東側は、埋立を免れて残っている。この地の高校に通っていた40年近く前には、悪臭が漂うドブ川だったものが、水質も大幅に改善され、水辺の緑も整備された



船のためとしか思えないカーブミラーが土居川に設置されている。最近、南海堺駅の傍には「川の駅」が設置されたが、この川を船が行き交うのは、見たことがない・・・。



堺駅西口にある、与謝野晶子像。台座は句碑になっている。観光案内所で入手した、与謝野晶子探訪マップによれば、堺市内にはなんと22もの与謝野晶子の句碑が存在する。この全てを繋ぐと、20kmを優に超すウォーキングコースになりそうだ。



スタンプラリーは、3つのザビエコくんのスタンプを押印して完了。2つめと3つめのスタンプが、ほぼ同じデザインになっているのが、ちょっと残念。



堺駅にある、観光案内所で、記念品のボールペンを貰う。



酷暑は一段落とはいえ、雨が降ったり、やんだり。傘を差したり、閉じたり。もう少し寄り道しながら歩く予定だったけど、3km余り、1時間ほどのウォーキングで、今日はお終い。