2013年8月25日(日) ①
朝からの大雨も午後には小止みになったが、安心はできない。こんな時のためにキープしていた、布施から東成区今里まで続く、自称「日本一長い商店街」に出掛けることにする。いくつかの商店街を繋ぎ合わせれば最長になる、ということらしい。商店街の間には、かなり空隙があるようだが、大概の区間にはアーケードがあるはずなので、少々の雨でも大丈夫のはずだ。
近鉄布施駅に降り立ったのは、15時半も過ぎた頃。ウォーキング開始には、かなり遅い時刻になってしまった。布施駅には「えべっさん」の像が立てられている。布施は「えべっさん」の街とアピールしているが、今宮、西宮、堀川などと比べて、認知度はかなり低いように感じる・・・。
布施駅の南口から南に続く、プロムナード広小路。広い道路の歩道がアーケード状になっている。道路側は開放状態なんだけど、これも商店街なんだろうか。アーケードの中では、ハワイアンミュージックが流れている。
布施駅から300mほど南下した後、プロムナード広小路に平行する本町通り商店街を北上する。ここから、東成しんみちロードの西端までが約3kmで、天神橋筋商店街を上回るらしい。以前この3kmを舞台にスタンプラリーが開催されたが、所用で参加できなかったことを思い出す。
駅に近いこともあって、なかなか華やかで整然とした商店街だ。まあ、洋品店の上が、鉄板焼き?の店になっているなど、奇妙な組合せも見られるが・・・。
本町通り商店街は、近鉄線を挟んで、布施駅の北側にある、ブランドーリふせに繋がっている。布施戎神社は、駅の南側なんだけど、駅北側の商店街も、「えべっさんの街」であることをアピールしている。布施って、他にもウリはあると思うのだが。
提灯やら幟やら、派手に飾り立てられているが、イマイチ人通りは多くない。食料品や日用品の商店から、赤提灯の飲食店までが、渾然一体となっているだけに、商店街の賑わいを判断するには日曜夕刻というのは適当な時間帯では無いのだろうけど。
布施駅から離れるに従って、ますます人はいなくなる。まあ、商店の多くも定休日なのか閉まっているのだが。ブランドーリふせの北端にある4番街は、商店街の道が、東大阪市と大阪市の市境になっている。
ブランドーリを通り過ぎ、今度は東に商店街が続いていることになっているが、これは商店街といえるのか。連続しているというには、かなり無理がある。確かに店はあるが、商店街とか商店会とかの表示もない。
途中、深江稲荷神社に立ち寄る。深江菅笠ゆかりの地、という碑がある。かつて深江一帯には、笠の材料に適した良質の菅草が自生していたため、笠を縫う技術を持つ民が、この地に住み着いたそうだ。説明板によれば、なんと、約2000年前!のことだそうだ・・・。
「プランドーリふせ」のアーケードが途切れてから、数百mほども歩いて、ようやく、神路東商店会という標識が現れた。
喫茶店らしいが、ショーウィンドウには、フランス人形、大蛇の置物、イタチの標本・・・。凄い組み合わせだ。
「街の電気屋さん他」の看板。「他」って何だろう・・・。気になるぞ。
1kmほどの空白地を通過の後、ついにアーケードが出現した。しかし、アーケードの文字が剥げていて読めない。逆サイドの看板は辛うじて「神路本通」と読めた。神路とは、凄い地名だ。大阪湾から大和に続く古道だけに、きっと歴史的な伝承が多そうだ。
アーケードの看板は読めなくとも、商店街としてのインフラは整っている。照明は勿論、スピーカーとか監視カメラとかが設置されている。
平野川分水路の堤防には、この辺りの名所や名物が描かれている。東成の史跡、「鶴の橋」と「亀の橋」から、ツルとカメが組み合わされたキャラクター「ルカちゃん」は、東成区のゆるキャラだ。
平野川分水路の橋の上の両側には、ベンチや灰皿が設置されている。両側併せて40席ほどもある。かなり大勢の人が休憩可能だ。
橋を渡ると、再び100mほど、アーケードが途切れる。
神路銀座を経て、今里1番街へと、アーケードは続く。さらに、今里新道筋と続いているようだが、切れ目は良く分からない。流れている曲は、麻丘めぐみとか、ゴダイゴとか。我が青春時代、70年~80年代のポップスばかり。買い物客も同世代と思われる人が多いように思える。
昨夜来の大雨のせいか、閉じられたシャッターには土嚢が積まれている。この辺りは、浸水被害の多いところと聞くが、冠水でもしたのだろうか。今朝は梅田付近もかなり冠水したと聞く。
ブラブラ歩いて、約1時間で、今里新道商店街の出口に到着。布施から3kmほどと言うが、やはり、連続した商店街と言うには、ちょっと苦しいのではないか、というのが結論。
雨のせいか、気温は低く歩きやすい。せっかくなので、最近の運動不足解消のためにも、もう少し歩くことにしよう。
② 「今里~北浜 ブラブラ歩き」に続く