2021年2月6日
先日、間違った道に迷い込み、あまりの危なっかしさに引き返してしまった「イヤガ谷東尾根」にリベンジだ。実際に歩いた人のブログなどを参考に、今日は鈴蘭台駅から鵯越駅に向かって南に歩いてみたい。
意気込んで出発したものの、イヤガ谷東尾根道の入口がある君影町まで、鈴蘭台駅から延々と間違った道を進んでしまった。山頂にアンテナ塔がある山を菊水山だと思い込んだためだ。近づいてくると菊水山にしては低すぎる。あれは高尾山だ…。
結局1時間近くも歩き回った末に、鈴蘭台団地の南端にようやくイヤガ谷東尾根への入口を発見する。入口にある標識には鈴蘭台駅まで1.5㎞とあるが、ここまで4.5㎞もの距離を歩いてしまう。先が思いやられるぞ…。
それなりのハイキング路を予想していたのだけれど、拍子抜けするほどフラットな道が続く。これほど平坦な山道(と言っていいのか?)は他に思いつかない。
イヤガ谷東尾根の近くには、君影ロックガーデンと妙号岩という2つの見どころがあるようなんだけど何の案内標識も無いまま、あまりの平坦さにドンドン進んでしまう。どこに続くか判らないけれど脇に逸れる道が現れたので入り込んでみる。
何だか不安げな道が続くけど、GPSで確かめるとどうやら妙号岩に繋がっている可能性が高そうだ。無理はするまいと思いながらも岩に登って進んでいく。
間違いなく妙号岩の上にやってきた。岩肌に刻まれている神戸方面に素晴らしい眺望が開けている。岩肌に刻まれている「南無阿弥陀仏」の文字は岩の上からでは見ることができないし、おっかなくて岩の端には近づけないけれど大した絶景だ。
頂上のアンテナが立つ菊水山もよく見える。君影町ではなんでこの山と高尾山を見間違えたのだろうか。同じようなアンテナ塔があるとはいえ、山の高さがまるで違う。
どうやら君影ロックガーデンは通り越してしまったようだ。素直にイヤガ谷東尾根道に出てから再び鈴蘭台方面に戻ればいいものを、ショートカットで行けそうな気がして道なき道を進んでは戻るようなことを繰り返す。
なんとか君影ロックガーデンに辿り着いた。こちらも巨大な岩盤が谷に突き出した絶景ポイントだ。
ロッククライミングやボルダリングを楽しむ人も多いところらしいが、恐ろしくて岩の淵から遠く離れたところから写真を撮るばかりだ。ダムの向こうには神戸の街や港、写真の左端に写っているのは菊水山だ。
振り返れば鈴蘭台の町並みもよく見える。素晴らしい眺望のうえ、風がとても心地良いけれど、吹きっさらしの岩盤の上ではどうも寛げない。
君影ロックガーデンから、イヤガ谷尾根に戻ってきた。ここが君影ロックガーデンに向かう分岐なんだけれど、何の標識もない。どうも緑色のテープが君影ロックガーデンへの道を示しているようだけれど、知らない人には何の目印かの見当もつかない。
尾根道のところどころに古い案内図があるのだけれど、剥げ落ちて読めたものではない。それに君影ロックガーデンや妙号岩についての記載さえない。よく見ると白いペンキで消しているようにも見える。危険なので気軽に行ってほしくないということなんだろうか。
イヤガ谷の案内図と同じくらいの数の、災害に強い森づくり(緊急防災林整備)の真新しい看板もたくさん立っている。比較するようなものではないかもしれないけれど、イヤガ谷の案内図のショボさ、古さ、情報量の少なさが際立つ。
君影ロックガーデンから再び妙号岩の近くを通過し、鵯越駅に向かう。妙号岩や君影ロックガーデンを訪問するために行ったり来たり、無駄な距離を随分と歩いたものだけれど、全く疲れを感じない。とにかくアップダウンばかりか凸凹さえ道が続く。
が、鵯越に近づくにつれて、徐々に路面が荒れてきた。それでも山道としては随分と整備された道といえる。
が、あるところを境に、急激な下りが始まる。いつ果てるのかと思うほどの長い階段が鵯越に向けて続く。鵯越から鈴蘭台に向かっていたならば早々にバテてしまいそうだ。
長い下り道が続き、ついにイヤガ川にやってきた。ちょうど鵯越墓地の東端となるところだ。先日はここで道を誤り川に沿って上流へと歩いてしまった。
ここが分岐点。イヤガ谷東尾根に向かうためには墓地の右手の土手へと下っていかなければならない。よく見れば道っぽいものはあるけれど、ここに案内標識もない。墓地のなかに彷徨いこむ人が多いのではなかろうか。
鵯越駅から帰宅。神戸市内とはいえ乗降客数はかなり少ないと思われる、山間の超ローカル駅だれど、最近はこの駅を頻繁に利用する。
本日の歩行軌跡。まず登山口に至るまでに相当な道間違いをしている。さらに軌跡図だけれは読み取れないけれど、尾根道を行ったり来たりを繰り返し、総歩行距離は10㎞近くになったけれど、道を間違わなければ5~6㎞で歩けたはずだ。