港区低山縦走(東京)

 2024年7月8日


長らく気付かなかったけれど、YAMAPの地図によれば大都会東京の中心部にもいくつもの「山」がある。所用のついでに、港区にある3つの山(紅葉山、愛宕山、三笠山)をチャチャッと制覇してみよう。東京タワーを見上げる芝公園をスタートする。



芝公園・増上寺と東京タワーに挟まれたもみじ谷公園に、まず目指す紅葉山がある。傾斜のある地形を生かした人工の渓谷らしいけれど、人工らしさを感じさせない豊かな樹林や岩場、そして渓流が配されている。



既に夕刻18時を過ぎているというのに、とにかく暑い。紅葉の木が多くみられる公園内には、東京タワーにやってきたついでに散策しているのか、海外からの観光客ばかりが目立つ。よく判らないながら、とにかく高い方へと登っていけば山頂に着くはず。



山頂が良く判らない…。さして広くもない公園をウロウロしたけれど、山頂碑も山頂案内も見当たらない。高層ビルに囲まれているせいか、GPSもあまり精度良くなさそうだ。高台にあるお堂を紅葉山山頂(20m)ということにして、次に向かう。



昨日東京知事選挙の投開票があったばかり。色々と物議を醸した選挙ポスター掲示板が未だ少数ながら残っている。いやはや、凄い掲示板だ…。



続いて向かう愛宕山への道中にセーラームーンのマンホール。市町村が地域の誇りを込めて一枚の絵にしたデザインマンホールに魅入られて写真を撮り始めたのが15年ほど前のこと。最近は国内での話題作りやインバウンドまで意識し始めて、やたらと種類が増えてきた。



目指す愛宕山。以前にも2度ほど訪れて愛宕神社に参拝したことがあるけれど、全て北側の虎ノ門から。南側から登るのは初めてだし、最近続々と新たな高層レジデンスが立って、完全に景色が変わってしまった。



どこから登るのが良いのか、よく判らないまま、適当に進んでいく。とにかく暑くって、湿気も多くて、大して歩いてもいないのに既に汗ビッショリだ。



高台の上に登ってきたけれど、お寺の境内のようになっていて、奥に進めない。ウロウロと道を探したけれど、結局再び下って愛宕山への登り口を探す。



結局愛宕山の下を抜けるトンネルの脇にある見覚えのある階段を登っていく。これが結構急でシンドイ。暑さのせいもあって、ひどく息がきれる。



山頂にはNHKの放送博物館がある。日本で最初のラジオ放送が発信されたところだ。16時半に閉館してしまったようだ。



標高差は感じられないけれど、NHK側ではなく愛宕神社側に山頂(25m)がある。天然の山としては東京23区内の最高峰になるらしい。人工の山では新宿に箱根山(44m)があるらしいけど、何百mものタワーやビルが林立する東京で最高峰など気にする人は少なそうだ。



あまりの急勾配のため、下りで使ったことがない男坂。丸亀藩の曲垣平九郎が将軍家光のために梅の花をとるためこの階段を馬で上り下りした出世階段として知られているけれど、徒歩でさえ下りはかなり怖い。踏み外して転げ落ちた人の話を聞かないのが不思議だ。



新橋で知人に会う約束の時間が迫っていたため、日比谷公園にある三笠山は時間切れ。いや時間があっても、ひどく疲れてしまって日比谷公園まで歩く気になれなかった。次の機会に訪問することにしよう。距離2.7㎞、所要時間1時間。