泉佐野六社参り

2019年1月3日(木)


昨年は、既にスタンプ台紙となる絵馬札が払底したとのことで、参加を断念せざるをえなかった泉佐野六社参り。捲土重来を期して、2年連続で南海鶴原駅に降り立つ。



鶴原駅から5分ほどで初詣で賑わう加支多神社にやってきた。今年は無事、六社参りの絵馬札をゲットできた。



境内にある弓道場では、射初式?が開催されていた。邪魔にならないよう、コソっと覗くいてみると、沢山の弓道関係者が集まり、的を射抜いていた。



国道26号線を南に、第二ポイントの奈加美神社に向かう。どこからどこに向かっているのかは判らないけど、車は随分と多い。



ロードサイド店ばかりが並ぶ国道沿いの道だけど、歩いてみると結構面白いものに多く出会える。なんと大衆演劇の常設小屋がある。この手のものは下町の繁華街にあるのが相場と思っていたんだが、車で行ける劇場っていうのも悪くなさそうだ。



南海井原里駅近くにある奈加美神社。お正月の装いもあって、清々しい神社だ。



国道26号をさらに南下する。遠くに「りんくうゲートタウンビル」が見える。あべのハルカス、横浜ランドマークタワーに次ぐ、日本第三位の高さを誇っているのだけど、バブル崩壊でりんくうタウン開発計画が破綻して以来、どうも影が薄い・・・。



南海羽倉崎駅の東にある八幡神社が3つめの訪問地。



ここまで訪問した加支多神社と奈加美神社では神職の方が押印してくれたけど、ここでは自由に押してくださいと、社務所の前に御朱印が置かれている。普通のスタンプラリーと異なり、御朱印は神職の方に押してもらう方が有難みがある。



八幡神社からは、南に向かって歩いていく。畑が広がる地域を進んでいく。向こうに見えるのは和歌山県との県境に連なる和泉山脈の山々だ。



蟻通(ありとおし)神社にやってきた。境内の真ん中に立派な舞台がある。大規模な薪能の公演が毎年開催されるらしい。S席5000円、というくらいだから、かなりレベルの高い能が鑑賞できそうだ。



境内の池には「人面魚がなかま入り」なんて書かれた看板が立っている。最近、人面魚なんてあまり耳にしなくなったが、今でもいるんだろうか。池の中を探すが、それっぽい魚は見つからない。



昔、紀貫之が蟻通神社の神域をうっかり騎馬のまま通ってしまい、神様の怒りに触れて馬が倒れ、貫之が冠を落としたという伝承に登場する「冠之渕」が今も残っている。



JR長滝駅を過ぎたところに、JRの操車場が見える。さすがJRだけに、土盛りが施された大規模なものだ。北の空が随分と暗い。なんだか天気が急に怪しくなってきたぞ。



樫井川を渡る頃には、北の空に遠く虹が架かっているのが見える。きっと北の方では雨が上がったのだろうが、その反面、歩いている周囲には雨が降り出した。



意賀美神社。古い学校の校舎を思わせるような随分と横に長い社殿だ。



阪和自動車道の北側に泉佐野丘陵緑地が広がっている。つい最近、府立公園として整備・開園したところだ。



疎らにしか民家が無いようなところなのに、カラオケがある。喫茶店なのか居酒屋なのか判らないが、内側から大きな音量の歌声が漏れてくる。まあ、こんな田園地帯なら多少音が漏れても全く迷惑ではない。



六社参りのフィナーレは日根神社。和泉国五宮に序せられているこの地域きっての古刹だ。昨日歩いた京都の御香宮神社と同様、ここでも石標の「府社」の文字が雑に塗り潰されている。神社庁からのお達しでもあったのだろうか。



境内では、古い御札や御守りなどを燃やしている。どんど焼きだ。日根神社で6つの御朱印は集まり、六社参りは完了、と言いたいところだが、記念品を貰うためには8km先にある加支多神社に戻らなければならない。



JR日根野駅の踏切。関空が近いため、海外の方も多くこの踏切を渡るのだろう。英語、中国語、韓国語で表示されるLED看板が設置されている。



加支多神社に急いで戻りたいが、中途半端な地域幹線道路にありがちな、凹凸が多く、傾斜のある歩道に悪戦苦闘する。



名誉墓域というものがある。地域に功績のある人が埋葬されるようなところだろうか。よく判らない・・・。



どんどん暗くなってくる。電線には大勢のカラスが留まっている。不気味なウォーキングになってきた。



たこ焼きのドライブスルーなるものがある。車を横付けして、たこ焼きを買えるということだが、それほど便利なものだろうか・・・。



暗い道をトボトボ歩いて、加支多神社に戻ってきた。日は暮れ、すっかり暗くなったが、社務所は未だ開いている。



無事収集した6つの御朱印が並んだ絵馬札と、加支多神社で授与された干支人形。



本日の歩行軌跡。約19km。パンフレットでは、歩いてもヨシ、走ってもヨシ、自転車でもヨシとあったけど、歩いて回る人は少なかろう。