伏見五福めぐり2019

2019年1月2日(火)


新年の歩き初めは、年中行事となっている伏見五福めぐり。酷いことばかりが続いた昨年だが、今年は多少は良くなるのだろうか。例年にも増して神様・仏様に縋りたい気持ちは強い。



いつもスタート&ゴール地点を変えて、マンネリにならないようにしているが、今年は京阪観月橋駅からスタートする。観月橋の横には、「従是下至海」と至極当たり前のことを刻んだ石碑が立っている。



光明天皇、崇光天皇、そして伏見宮治仁王(崇光天皇の孫)の陵墓がある。光明、崇光といえば、北朝の天皇として歴代天皇にはカウントされないはずなのだが、宮内庁が掲げる標札には「天皇」と記されている。



最初の「福」は乃木神社。乃木希典をお祀りするお堅い神社のイメージが強いが、最近の乃木神社は「勝ちま栗」という甘栗を売ったり、「幸せになり鯛」といった石像を作ったり、年々ヒートアップする駄洒落感に驚かされている



今年も驚かせてくれた。なんと御朱印の種類が13種類もある。しかも「初詣限定」とか「1月限定」とかも多い。どうやら毎月、いくつもの限定御朱印が登場するらしい。御朱印ブームにここまで乗っかってる神社も珍しいのではなかろうか。




桓武天皇陵・明治天皇陵への参道を北に進んでいく。大混雑の京都のお正月だけど、ここを歩く人は少ない。深い樹々のなか、冷たい風が頬を撫でていくのが心地よい。



ちょっと無粋なのが、宮内庁の「ゴミをすてるな!」の注意看板。お怒りはごもっともだが、宮内庁だけに、もう少し雅な表現は無いものだろうかと思う。もっとも適当な代替案も思いつかない・・・。



久しぶりに伏見桃山城をちょっと覗いてみようとやってきたが、門は閉まっている。正月休みというのではなく、落石が危険なので、城周辺には近づくな、とのことだ。耐震性に問題ありとのことで、内部に入れなくなって久しいが、伏見桃山城は今後どうなるのだろうか。



秀吉が築いた伏見城を復元したものではなく、いわゆる模擬天守。しかし、小ぶりとはいえ、個人的には秀吉好みの豪華絢爛な城郭のイメージが良く再現されているように思う。



藤森神社。7年前に始まったこのブログの最初の写真がこのアングル。以来、定点観測のように、毎年2度くらいは、このアングルからの写真をアップし続けている。



初詣の順番を待つ長~い行列ができている。参拝できるは神殿前の定員3名と考えているようだ。昔とはまるで異なる初詣の光景だ。行儀がいいといえば、そうなんだけど・・・。それに二礼二拍手一礼を取り違えて、長々と合掌している人が多いこともどうかと思う。



いつもは休憩所になっている絵馬堂では新年の書き初め大会が開催されていた。誰でも300円払えば参加できるようだ。



遅々として進まないJR奈良線の複線化だが、いよいよ藤森駅から宇治駅までの工事が始まったとか、始まるとか、聞いていたんだけど、御香宮神社へと向かう国道24号線から見る限り未だその気配さえ感じられない。



混雑する表門を避け、知る人ぞ知る裏門から御香宮神社に入る。石標の「府社」の文字が雑に塗り潰されている。現在では廃止された社格だけど、神社の石標は単なる表札ではなく、歴史を今に伝える遺跡ではないだろうか。少なくともこんな雑な消し方をすべきとは思わない。



五福めぐりの第三ポイント、御香宮神社でも、長い初詣の行列ができている。



普段は賑わう伏見の町だが、飲食店もお土産屋も軒並み閉店しているなかで、コンビニだけは通常営業中。今や、電気・ガス・水道、通信、交通などとともに、コンビニは重要な社会インフラの一角を担っていると痛感する。



酒処伏見だけあって、水道局の営業所にも、杉玉が吊り下げられている。



五福めぐりの4番目の訪問地は大黒寺。他の4つと比べて格段に境内も狭く知名度も低いように思うのだが、「伏見五福めぐり」や「伏見名水スタンプラリー」など、伏見のウォーキングイベントでは、常に中核的な寺社として名を連ねている。



一見してどこにでもありそうな檀家寺だが、大黒寺は薩摩藩と所縁の深い寺として数々の史蹟が残る。木曽三川の宝暦治水事件の主役、平田靱負の墓に手を合わせる。ちょうど杉本苑子の「孤愁の岸」を読んだばかりだ。



かつては酒や米を運んでいた十石舟だが、今は伏見の観光名物として活躍している。もっとも、この季節はブルーシートに覆われ、桜が咲く季節からの運行開始までは冬眠状態だ。



五福めぐりの最後は長建寺。この特徴ある楼門は竜宮門と呼ばれるものらしい。



五福めぐりも無事完了。イノシシの色紙に5つの御朱印が並んだ。



記念品はいつもの通り干支の土鈴。寅年が黄色だった以降、ずっと白が続く。色紙のイラストはコンテンポラリーだけど、土鈴の色はコンサバティブだ。



本日の歩行記録。約10km。