ヒューストン郊外(4時間歩いてラーメンを食べに行く)

2019年3月16日(土)


ヒューストンでの週末。大きな町なんだけど、累計で100日近くも滞在していると、見どころらしきところは、大概行き尽くしていて、ひとりぼっちの休日の過ごし方が難しい。



NYやシカゴはまだまだ寒い冬が続いていたけど、ヒューストンには既に春が訪れている。ホテルの前の植込みにも、白や黄色の花が咲き乱れている。



これといって目的地は無いのだけど、定宿のヒューストン西部のガレリア地区から、さらに西に向かって歩いてみよう。大通りは2年以上も前から大整備工事が行われているのだけど、全然完成する気配がない・・・。こんなペースなら、あと3年くらいは掛かるぞ。



ヒューストンといえば粗野なイメージが強いかもしれないけど、人も気さくでノンビリした町。シカゴとかニューヨークもそうだけど、20~30年前のヤバそうなイメージは一変している。



ヒューストンってところは、典型的な車社会。省エネなんてまるで気にしないかのように、でっかいピックアップトラックが走り回っている。その分、公共交通機関を利用する人は少なそうだ。バス停はあるものの時刻表もなく、「およそ30分おき」と書かれているだけだ。詳しくはスマホで調べろということだ。



道路は随分と広い。幸い歩道もしっかりと整備されているので、気持ちよく西へ西へと歩いていく。もっともこの町はいつ歩道が無くなるか判ったものではない。この町は車が絶対優先で、歩行者のことなど二の次なのだ。



戦後の30年ほどで急速に発展した町だけど、無秩序に都市が拡大していったように思える。住宅地が続くと思えば、とんでもない高層オフィスが現れたりする。



小学校。アメリカで良く見られるのだけど、ここにも電光掲示板がある。学校行事などを知らせるものだけど、必要性がよく理解できない・・・。



ショッピングモールの看板を見ていると、KUMONの文字を発見。公文式が米国にまで進出していることにビックリする、公文のHPを見ると、なんと50ヶ国以上に公文学習塾があるらしい。押しも押されぬ国際企業だ。



ガソリンスタンド。レギュラーがガロンあたり2ドル35セント。リットルあたり70円弱になる。日本のおよそ半分といったところだ。



道路の左右にあった歩道が無くなり、なんと中央分離帯に歩道が現れた。路側になんの施設もないだけに、こんな不思議な構造も成立するようだ。変な気分だけど、歩く分にはなかなか気分がいい。



な~んにも無いところだと思って歩いていたら、突如、バッファローバイユーと呼ばれる川に近いこの地への入植記録がパネルとなっている。19世紀の前半のことだ。ヒューストンという町が成立して200年も経っていないことになる。



なんだか森林公園のなかの道のように、右も左も緑だらけなんだけど、これらはどれも住宅の植栽なのだ。



別の日にヒューストンのオフィスの窓から撮影した写真。それぞれの家が深い緑に覆われていることが判る。



住宅地によっては、ひとつのコミュニティとして、高い塀とセキュリティゲートによって守られている。



バッファローバイユー。都心近くにありながら、まったく手つかずのままの川だ。



こんなにも広い道路ばかりなのに、朝夕などは酷い渋滞が発生する。テキサスに限らず、米国のハイウェイはインターステートをはじめとして大概無料なんだけど、ヒューストンでは最近建設されたハイウェイの多くは有料になっている。



Middle School。4-4-4制の中間に位置するもので、日本でいえば小5~中2に相当するものだ。注目すべきは、正門脇の表札にあるGift from ExxonMobilの文字。石油産業で発展したヒューストンにおいて、石油会社が様々な地域貢献をしてきたことが判る。



街中にあるスポーツショップには驚かされた。野球用品やゴルフ用品などと並んで、銃まで売られている。ハンティング用のものばかりではなく、ピストルも売られている。ショーケースに近づくことさえ、憚られてしまう。



3時間ほど歩いて、おなかが減って、日本人向けの大きなスーパーに入って、フードコートでカレー&ラーメンセットを頼む。水込みで13ドルほど。日本食に限らず、こちらの食事には結構お金がかかる。



日本食スーパーには、数々の和食の食材が並んでいる。納豆だけでも冷蔵ケースにギッシリと20種類ほどが並んでいる。



寿司コーナーも、日本のスーパーでも見られるような作りだ。現地の日本人が多いことは当然だけど、半分くらいは現地のアメリカ人。和食がアメリカ人の間でも支持が広がっていることは素直に嬉しい。



おなかが一杯になると、もう歩く気が起こらなくない。予定していたことではあるけど、UBERを呼んでホテルまで帰る。



結局4時間近くかけて15km歩いて、13ドルほどの遅い昼食をとって、20ドルほど支払ってUBERで帰る。経済合理性も何もあったものではないけど、まあまあ充実した休日になった。