芦屋~蛙岩~七兵衛山~岡本

2019年10月22日


阪急の過去のハイキングマップより、芦屋の会下山遺跡から水平道・八幡谷を経て岡本駅まで歩いてみる。今年6月に登り始めたものの、思わぬ暑さと携帯してきた水の少なさに不安を感じて、途中で引き返したコースのリベンジになる。



芦屋市と神戸市東灘区の境界あたりの住宅街を北へ進む。住宅地とは思えない急坂だ。



このあたりには、阪急バスでも神戸市バスでもなく、「どんぐりバス」というのが乗り入れている。



適当に市境あたりを北上していけば会下山古墳に着くと思っていたのが大間違い。砂防ダムに道を塞がれて進めなくなってしまった。なぜかハイキングでも一度失敗したらケチがついて二度目も失敗するということが度々ある。



一旦坂を下って、あらためて違う道を登り直してようやく会下山遺跡の入り口までやってきた。ここからがハイキングのスタートだというのに、すでに結構疲れてしまったぞ。



前回アチコチと観察しているので竪穴式住居跡などを横目に登り続ける。それにしても、どうしてこのような高地に弥生人は集落を作ったのだろうか。阪神間をとんでもない津波が襲来したなんてことがあったのかもしれないと勘繰る。



会下山遺跡を登りきると、道は藪で覆われている。ちょっと不安になるが、二度続けてのリタイアはできないと、頑張って登り続ける。



蛙岩。岩を一周して観察したが、あまり蛙っぽくは見えない…。



三叉路に差し掛かる。右に進むと風吹岩から六甲山頂なんだけど、今日は写真の左奥、水平道と呼ばれる道へと向かう。



なんだか鬱蒼とした道を進む。それほどマイナーな道とは思えないのだけど、誰ひとりとも出会わない。



山中で猫に遭遇。以前風吹岩の近くで出会った猫に似ている。ひょっとして同じ猫かもしれない。その時は、直後にイノシシが現れて驚いたことを思い出す。それにしても、こんな山中でこの猫は何を餌にして生きているのだろうか。



水平だから水平道、と名付けられたのかどうかは知らないけれど、山中のことなので、アップダウンはそれなりにある。でも、驚くほど水平のところがあったりもする。



しばらく水平道で南下してきたが、突如ヘアピンカーブをきるように北上に転じる。頂上を目指す訳でもなく、尾根を縦走するのでもない、このようなルートは、どこをどう歩いているのか、まるで分らなくなってしまう。



森林浴コースと名付けられた道。確かに樹々が発する清浄な空気、微かな香りや音が、呼吸のリズムを整え、さらに体内の毒素を吸い取ってくれるように感じる。



まあ、ノンビリとした林道歩きばかりではなく、石がゴロゴロと転がった難路もあったりするけど、適当な変化がある方が楽しい。



檜などはしっかりと枝打ちもされ、結構な大木に育ってきている。あまり六甲山系での林業というのは聞かないけれど、しっかりとメンテされている森もあるようだ。



七兵衛山の山頂にやってきた。山頂付近の樹々は伐採され、休憩ベンチなども設置されている。



眺望は抜群。やや曇っているのが残念だけど、神戸の街、六甲アイランドなどが一望できる。



打越峠を経て、岡本に向かって林道を下っていく。



八幡谷にやってきた。お地蔵さんや祠が並んでいる。これは「山の神」が祭られている祠なんだそうだ。無事ここまで下山してきたことを感謝して手を合わす。



急な坂道には、周囲の雑木林から切り出したと思われる木を繋ぎ合わせた手すりが付けられている。手近な材料を使ってはいるけど結構手間が掛かっているようだ。



ゴツゴツでウネウネしている急坂を進んでいく。簡単には下山させてもらえない…。このあたりは岡本断層と呼ばれるところだ。



2体の石像が門番のように道に立っている。



岡本に無事到着。川の上流に見えるのが七兵衛山のはずだ。



本日の歩行軌跡。およそ10km。