とよなか百景(千里中央周回~曽根)

2019年10月6日(日)



豊中市で「とよなか百景モバイルスタンプラリー」が開催されている。豊中市内の見どころを100ヶ所選定したなかから、20ヶ所を歩くというスタンプラリーが3コース用意されている。



今日は3コースのうち、千里中央付近を周回するAコースと、千里中央から曽根に向かうBコースの2コースをやっつけてしまうことにしよう。まず千里中央駅近くの文化センターが、百景のうちの「千里中央地区の市街地景観」のスタンプポイントになっている。



基本的にはスタンプポイントへの到着をGPS信号で検知する仕組みなんだけど、スマホを持たない人用に、文化センターの壁にはキーワードも掲示されていて、台紙にキーワードを記入するアナログ方式も併用されている。



スポットに到着するとスマホにインストールしたアプリに、スタンプが登場する。豊中市のマスコット、マチカネワニだ。



千里中央駅から西へ、千里東町公園、千里中央公園とめぐっていく。多くの人が緑地などにさほどの価値観を感じていなかったであろう半世紀以上も前の宅地開発で、このような深い緑を確保した先人の先見性に賛辞を贈りたい気分になる。



どうやら今回のコースは「とよなか散歩道」と名付けられたウォーキングコースとほぼ同じのようだ。豊中市はほとんど山間部がない平坦な町なので、市内を網羅するように「とよなか散歩道」が設定されているようだ。



千里中央公園から、吹田市との市境になる「千里さくら通り」を北上していく。車道の横に素敵な緑道が整備されている。散歩には絶好の道だ。



樫ノ木公園。樫ノ木池を囲むように遊具などが整備されているのだけど、金網のため池に近づくことはできない。名前は樫ノ木だけど、アカマツとかクヌギとか様々な樹々が池の周囲に生い茂っている。

 


千里さくら通りの突き当りは箕面市との市境。豊中市から越境しないように、コースは西へと進んでいく。



新御堂筋に戻ってきた。正面に千里中央の高層ビル群に向かって南に進む。



柵越しに北大阪急行の延伸工事現場を観察する。日曜日のせいか現場は閑散としている。この下を千里中央駅から次の箕面船場阪大前駅までの地下トンネルが掘削されているはずだ。



千里中央に戻ってAコースは終了。休憩することもなく、阪急曽根駅までのBコースを歩く。新千里消防署には「救命力世界一宣言」が誇らしく掲げられている。豊中市の心肺停止状態からの救命率は23%と世界一レベルなんだそうだ。



中国自動車道を過ぎると、南に向かう緑に囲まれた遊歩道が整備されている。左側の木造コテージ風の建物はセブンイレブン。景観にも配慮された緑道設計が行われているようだ。



微妙な高低差を利用して、車道の横断も工夫されている。車道より高いところに緑道が設置されているため、歩行者に信号待ちや、階段の昇降を強いるようなことは極力避けされている。



住宅街の間に緑道が設置されている。その幅はさほど広いものではないんだけど、豊かな緑に囲まれて、すぐそこに家が立ち並んでいることを忘れさせてくれる。



おそらくタケノコの盗掘を戒める看板なのだろう。文字は無いのに、タケノコ泥棒には十分なインパクトを与えそうな不気味な絵だ。



とても気持ちのいいウォーキングコースなんだけど、「百景」のことは忘れてしまいがち。これは「千里園熊野田線のケヤキ並木」。確かに立派なケヤキだけど、長く見入ってしまうようなものでもない。でも、こんな何気ない景色の積み重ねが住みやすい街を作っていくんだろう。



服部緑地の北端までやってきた。日本民家集落博物館があるんだけど、実は未だ入ったことがない・・・。そのうちに、とは思っているんだけど。



服部緑地の円形花壇。スケールの大きさには感心してしまう。



バラ園を散策していると、「イングリッド・バーグマン」という名のバラを見つけた。「カサブランカ」や「誰がために鐘は鳴る」などに主演した名女優だ。他にもマリリン・モンローやエリザベス・テイラーなど、バラには女優の名前を付けたものが多いらしい。日本の女優の名前が付いたバラってあるのだろうか。



緑地内はピクニックを楽しむ家族連れやカップルが多数。



芝生ゾーンは大混雑だけど、公園の西南部に広がる池の周囲は人も疎ら。座りこむ場所こそ少ないけど、水辺の植物や水鳥などと触れ合える静かなエリアだ。



履正社高校の前を通って、曽根駅に向かう。この「曽根服部緑地線」も百景のひとつに挙げられている。



阪急曽根駅にゴール。童話の1シーンかとも思えた、笛を吹く少女に、鹿、熊、ウサギ、リスなどが寄り添った駅前のモニュメントは非核平和都市宣言を記念して、平和な世界をイメージして制作されたものらしい。



本日の歩行軌跡。前半の6kmがAコース、後半の9kmがBコースだ。



残るは神崎川から伊丹空港までのCコース。さすがに1日に全3コース制覇は難しい。