西宮七園めぐり(前)甲東園~甲子園

2020年9月19日


西宮市で大正から昭和初期に開発された七つの「園」が付く高級住宅街(甲東園、甲風園、昭和園、甲子園、甲陽園、苦楽園、香櫨園)を歩き回ってみよう。七園すべてを制覇する意味など何もないけれど、ウォーキングのネタにはなる。



阪急今津線の甲陽園駅からスタート。最近にしては涼しい日なので無理なく歩き回れそうだ。



西宮七園巡りといっても、住宅街にも豪邸にもさほど興味がある訳ではない。七園全ての住所表示写真を収集するというスタンプラリー感覚で歩いていくことにしよう。



今津線に沿って西宮北口駅に向かって南下していく。先日訪問した西宮~新神戸間の長~い山陽新幹線トンネルの入口が見える。



西宮北口から数分という利便性の高いエリアだけど、今津線沿いでさえ意外なほどに田畑が残っている。



西宮北口駅の北側に甲風園と昭和園が並んでいるはずなんだけど、昭和園という町名は残っていないようだ。北昭和町と南昭和町はあるんだけど…。



アチコチ探しまわした末に、マンション名に昭和園が付けられているものを発見。やはり西宮七園のひとつ、昭和園という名前にはブランド力があるのだろう。



甲風園の大部分は西宮北口駅前の繁華街になっている。西宮市内では最も地価が高いところと聞く。



西宮北口駅の構内横の陸橋を渡って駅の南側へと向かう。三宮~梅田を繋ぐ列車が頻繁に行き来するのを上部から眺めているのは楽しい。



西宮北口駅は神戸線と今津線が交差する駅なんだけど、今では今津線は北側と南側が分断されている。もっとも今津線南線の分岐線が西宮北口にこっそりと潜り込んでいる。



全線高架化された今津線南線から地上に下った分岐線は、おそらく車両の整備や入替のために、神戸線と連結されているのだろうが、ここを電車が走っているのを見るチャンスは滅多に無いと思う。



阪急西宮ガーデンズ。阪急ブレーブスの本拠地だった西宮球場の跡地に建てられた大型商業施設なんだけど、西宮球場のデザインやテイストは全く残されていない。壁面の蔦はむしろ甲子園球場風だ。



阪急西宮ガーデンズの北にある緑地公園には、かつて阪急神戸線と阪急今津線が直交交差していた際のレールが残されている。グランドクロスという珍しいものらしい。



甲子園に向かう前に、ぜひ立ち寄りたいところがある。JR神戸線を潜る甲子園口のマンボウトンネルだ。マンボウトンネルはいくつか訪問したことがあるが、ここは群を抜いて低いトンネルだと聞く。



何という狭さだ。高さはせいぜい120~130㎝といったところだ。さらに驚くことに通行する人、さらに自転車は結構多い。当然トンネル内ですれ違うことができないが信号機などあろうはずがない。



背を思いっきり屈めて30mほどのトンネルを潜っていく。苦痛でしかない…。しかし1㎞ほどの間でこのトンネルが唯一のJR横断場所になっているだけに、止む無くここを通る人が多いようだ。



甲子園筋を通って甲子園駅方面に歩いていく。甲子園の開発に合わせて阪神が路面電車を設置した道だという。廃線になってもう何十年も経つけれど、路面電車の名残なのか歩道も車道も随分と広い。



立派な義民碑が立てられている。秀吉の治世時この地の農民が水不足に苦しんだ挙句に他村から水を引き、捕らわれたらしい。命は要らないけど水が欲しいと訴え、死罪となるも水利権を得たという。



甲子園球場が近づいてくると、あちらこちらに黄色と黒のタイガースカラーが目につくようになる。タイガースカラーで染められていて一見コンビニだとは気づかないような店もある。



甲子園球場のあたりは大津波発生時には避難対象地域になっているようだ。いざという時、5万人もの観客がスムースに0.5㎞も避難できるのだろうか。



阪神甲子園球場までやってきた。西宮七園をすべて回るつもりだったけれど、意外に距離があることに今更ながら気が付く。



甲子園球場前のチームショップをチラっと覗いてみる。タオルや帽子など数多くのグッズが販売されているけれど、驚いたことにマスクが売場面積の相当な部分を占めている。



いい加減疲れてきたので、今日は甲子園で終わりにして、残りの三園は後日にしよう。残念ながら、今日ゲットした住所表示写真は4枚に留まった。



本日の歩行軌跡。9㎞ほどの歩行距離だけど、結構疲れた。さほど暑い日でも無かったのだけど、どうやら不規則な生活で体力が低下しているようだ。