金剛童子山~花折山~東鹿見山(神戸市北区)

 2021年5月11日


六甲山の背後に連なる丹生山系の金剛童子山や花折山を歩いてみよう。あまり人気が無さそうな山のようだけど、今の体力・技術レベルには手頃なコースに思える。神鉄大池駅から北へ、ずいぶんと老朽化した「太陽と緑の道」の標札が立つ登山口から山に入っていく。



軽い山道を10分ど歩いて、何本かの山道が交叉する天下辻にやってきた。えらく大仰な名前だけれど、かつて大きな戦でもあったところだろうか。



天下辻から黒甲越へと向かう。随分昔に神戸市が整備した「太陽と緑の道」でもあり、「丹生山系縦走路」でもあるのだけれど、歩く人の気配は全く感じられず、林のなかを予想もしなかった平坦な道が続く。路面にはモトクロスのタイヤ痕が目立つ。



鰻ノ手池までやってきた。ただでも平坦な道は途中から舗装道(おそらくゴルフ場開発に伴い整備されたものだろう)になったので、楽々とここまでやってこれた。



金剛童子山の山頂を目指すには、鰻ノ手池を過ぎたあたりで舗装道を離れ山道へと入っていくようで標識はあるのだけれど怪しげな道だ。ガードレールを跨いで藪の中へと入っていく。



石がゴロゴロとしていて歩きにくい道ではあるけれど、道自体ははっきりしている。金剛童子山までは、すんなりと行けそうだ。



と思っていたら、山頂へと向かうにしたがって、倒木や藪に覆われた道へと変わり、どこが道なのかさえ分からなくなってきた。山頂の方向に向かって藪を掻き分けながら坂を登っていく。



苦労して金剛童子山(565m)の山頂に到着。立派な山名なだけに何かあるのではないかと思っていたけれど眺望は全くない。三角点はあるものの山頂碑は見当たらない。藪漕ぎのため蜘蛛の巣や小さな毛虫が体中に纏わりついて気持ちが悪いなんてもんじゃない。



おそらく何匹もの小さな毛虫を体につけて金剛童子山を下りてゴルフ場に出てきた。コロナ禍でもう1年以上ゴルフはしていないけれど、最後にプレイしたのがこのゴルフ場だ。藪漕ぎから逃れてホッとしたのも束の間、蛇が堂々と道路を横断しているのに出会ってしまう。



丹生山系縦走路を突っ切り、金剛童子山と比べればまだしも整備された林の坂道を登って花折山(573m)の頂上までやってきたが、これまた眺望も何もない。



肘曲りに向かう丹生山系縦走路と別れ、次なるピーク、西鹿見山を目指す。路面には相変わらずモトクロスの轍が多い。



かなり荒れた道になってきたけれど、モトクロスはこの程度の荒れ方ならお構い無しのようだ。というより、これくらい荒れていた方が楽しいに違いない。



ゴルフ場を大きく周回して北へ歩く。一時は年50ラウンドもプレイしていたのに、最近ご無沙汰しすぎてゴルフ欲が失せてしまった。ここの最終ホールで滅多にないナイスショットが出たけれど、ひょっとしてそれが人生最後のゴルフになるかもしれないとさえ思う。



ここが西鹿見山の取りつきらしい。FRAGILE(割れ物注意)テープが木に巻かれているけれど、イヤガ谷川で難路に導かれたのと同じテープでイヤな予感がする。案の定、少し進むと道もはっきりせず、藪だらけで蛇まで現れた。登頂する価値なしと見限って次に向かう。



次なるターゲットの東鹿見山を目指して進むが、ドコモの大きなアンテナを過ぎると、再び怪しい道になってくる。案内標識は朽ち果てていて、文字は全く読めなくなっている。



凄い急坂を攀じ登って東鹿見山(553m)までやってきた。登る価値があるとも思えず途中で何度か引き返そうと思ったけれど、登ってみるとやはり何もない…。



予定していた4つのピークハントを終え(西鹿見山は諦めたけれど)、来た道と違うルートで天下辻へと戻っていくことにする。粘土質のせいか、水はけが悪く水溜まりが多いうえに、モトクロスによって激しく抉られているため、足の置き場にさえ悩むような道が続く。



黒甲越という道を進むけど、道はどんどん荒れてくる。危険というほどでもないけれど、沢歩きのような個所も多くタフな道が続く。



金剛童子山に向かう道との分岐点に戻ってきた。ここから往路に歩いた鰻ノ手池から戻れば楽に戻れそうだけれど、難路覚悟で別の道を進むことにする。それにしてもこの辺りの案内標識はどれも墨で塗りつぶしたようになっている。なんだか気味が悪い。



モトクロスバイクが走っていく。この後、倒木が邪魔して転倒したバイクを起こすのに難儀していたとこで再会する。バイクを立て直すのを手伝いながら、ライダーと少し話をするが、荒々しいイメージが強いモトクロスとは真逆の、礼儀正しい紳士だった。



天下辻までは難路を予想していたけれど、意外と歩きやすい林道が続くので安心しながら歩いていく。



安全に渡渉できそうなところを見つけるのに手間取り、少し上流へと遠回りをしてしまったけれど、問題なし。天下辻はもうすぐのはずだ。



が、最後の最後、道を間違ったようだ。YAMAPが示すルートとはさほどずれておらず、おそらく10mほども右側に正しい道がありそうなのだけれど、もはや瓦礫が積もったような沢を登っていくしかなくなる。



いろいろあったけど無事天下辻に戻ってきた。「モトクロスバイクにちゅうい」という太陽と緑の道には珍しい新しいめの標札があることに気付く。今日は他にハイカーもおらず、バイクも2台しか見かけなかった。これくらいならハイカーとモトクロスの軋轢もない。



本日の歩行軌跡。右端の大池駅をスタートして、時計回りで13.5㎞、累積標高は830mほど。眺望は全く楽しめる道ではないけれど、軽快なハイキングロードから、藪漕ぎ、渡渉、急坂、泥道などなど、変化に富んだ6時間ほどの山歩きはそれなりに楽しかった。