都心再開発スタンプラリー(神戸)

2018年12月2日(日) ①


神戸市で開催されている「都心再開発スタンプラリー」なるものに出掛ける。神戸市の企業誘致部やら都心再整備本部といった、およそこの種のイベントでは見かけることない部局が主催者として名を連ねている。再開発を計画中の9つのスポットを見て回ろうというユニークな企画だ。



台紙ゲットのために三宮の観光案内所に立ち寄ったところ、都心再開発スタンプラリー以外にも、いくつものスタンプラリー関連イベントが併行して開催されていることを知る。



これは南京町生誕150年記念ラリー。神戸市内に広くスタンプポイントが設置されている。




リアル謎解きゲーム「人シくんを探せ」。三宮を中心としたいくつかの店舗を巡るものなので、ついでにやっつけてしまおうと挑戦。結果だけ言えば、ゲームの主旨があまり理解できず、途中で投げ出してしまった。



ビューポイントモバイルスタンプラリー。こちらは既にチェック済。神戸市内の絶景ポイントとして紹介されているうちの3ヶ所を巡れば良いというお手軽なもの。



予定と異なり、都心再開発スタンプラリーに併せて、ほかに3つのイベントを一気に片付けてしまおうと、意気揚々と三宮を出発。歩いて数分のひとつめのスタンプポイントの中央区役所付近にやってきた。



指定されたスポットに近づくと、スマホにその場所の再開発計画の画面が現れるんだけど、現状と違い過ぎて、何がどうなるのか、さっぱり理解できない。ここには西日本最大級のバスターミナル建設が予定されているらしい。



 再び三宮駅前に戻ってきた。ここも再開発スタンプラリーのポイントとなる。

 


ここでもまた、将来完成予想のイラストが登場するも、やはり何がどうなるのか、判らない・・・。ビルの姿も今のものとは変わっていて、どちらを向いているのかさえも不明だ。



神戸のランドマーク、花時計。驚いたことに市役所2号館・3号館の建替えのため、撤去・移設されるとのこと。それもなんと明日から工事が始まる、ということだ。当面東遊園地に移設するそうだが、この地にはもう戻ってこないらしい。地下鉄の駅名「三宮花時計前」はどうなるんだろう・・・。



神戸市役所。高さ24階建の1号館は、この周囲では圧倒的な高さを誇るランドマーク的な存在だったけど、今は周囲により高いマンションが何本も聳え立っている。



「マラソン発祥の地」の碑がある。神戸~大阪までの32kmだが、マラソンという言葉が初めて使われたそうだ。1909年、金栗四三が世に出る2年前のことだ。来年のNHK大河で取り上げられるのだろうか。




市役所南の東遊園地。遊園地と名付けられているけど、実態は普通の公園。これといった遊具やアトラクションがある訳ではない。もっともこの季節ばかりは別。間もなく開催されるルミナリエの準備が着々と進められている。



旧居留地も光のアーチが設置されている。毎年何百万人もが訪れるが、一体そのうちどれほどの人が、ルミナリエが阪神・淡路大震災を契機に始まった鎮魂と追悼のイベントだと知っているのだろうか。チャラチャラ、ピカピカさせているだけの他都市のイルミネーションとは重みがまるで異なるのだ。



大丸前の三宮神社。これまで気付かなかったが、ここが神戸事件の現場らしい。幕末、ここで備前岡山藩の隊列を横切ったフランス海兵に銃撃を加えたというもの。こんなことが起こらないように、六甲山を突っ切って徳川道が整備されたはずなんだけど、旅籠も茶屋もない山道だけに殆ど使われなかったようだ。



元町駅前にも再開発計画があるらしい。スマホに現れる画面だけでは再開発の内容は良く判らないが、古くとも洒落た建物は残してもらいたいもものだ。駅前の交番もそのひとつだ。



南京町で空腹を満たしているうちに、日も暮れてきた。えらいこっちゃ、まだ行かなければならないポイントはいくつも残っているのに・・・。



元町商店街を西にどんどん進む。商店街はすっかりクリスマスモード。日が暮れるのも早いはずだ。



元町6丁目のビルに「明治維新開港当時関門趾」と書かれた石板が嵌め込まれている。外国人居留地との間で密貿易を防ぐための西側の関門がここにあったらしい。



とっぷり日も暮れた頃にハーバーランドに到着。目立たないところに明治天皇御用邸跡の碑がある。こんなところに御用邸があったなんて・・・。精力的に全国を巡幸されたと聞くが、京都以外にも関西に御用邸があったなんて。



ハーバーランドの波止場近くにアイススケート場ができている。おそらく冬場限定なんだろうけど、海に面してイルミネーションに照らされたお洒落な立地だけに、相当な人気を博しているようだ。



メリケン波止場で最後のスタンプをゲット。9ヶ所あるスタンプを取得したとスマホにも表示された。運が良ければVISSEL神戸選手のサイン入りユニフォームが当たるらしい。



いくつものイベントを同時に達成しようと欲張ってアチコチと歩き回っただけに随分疲れたけれど、歩行距離は意外にも15kmほどでしかなかった。



併行して挑戦した「南京町生誕150年記念ラリー」と「神戸ビューポイントモバイルスタンプラリー」については別途アップしたい。