京見山(姫路市)

 2020年11月6日


氷ノ山での転倒のダメージはまだ癒えないが、姫路市の京見山くらいなら大丈夫だろう。JR山陽線の北側、網干駅と英賀保駅の間に東西に広がる低山だ。



網干駅から30分ほど歩いて、登山口がある「丁」という町にやってきた。驚くことに「よろ」と読むようだ。ここから京見山を含む山塊を横断するのだけど、下山口は「才」という町だ。もっともこちらは普通に「さい」と読む。



が、才の登山口に向かう道が通行止になっている。よくあることなんだけど、「通行止」というのは車だけが対象なのか、歩行者も含まれるのかが判らない。「進入禁止」も同様だ。でもこんな狭い道での通行止というからには歩行者も迂回した方が良さそうだ。



YAMAPには近くに他の登山口は乗っていなかったけれど、神社の境内を抜け、墓地のなかを通り抜けて、目的の登山路までたどり着く。



登山路はあまり整備されたものではないけど、歩くことに難儀するものではない。しかも横幅の狭い山域なので道に迷うこともなかろう。



と思って歩いていたら、岩だらけの急坂が現れた。赤ペンキで岩に「山↑」と殴り書きされている。ここをよじ登って行けというのかぁ? 突如現れた難所に驚きつつも、気合を入れて岩に食らいつく。



岩をよじ登り、丁山の山頂にやってきた。西には先日登った太子町の残丘、朝日山や檀特山が良く見渡せる。



丁山を東に下りると意外にも歩きやすい整備された登山道が続いている。もっともヒョロっとした木ばかりが多いという植生に変化はない。



隣の檀徳山と同様、この山域にも古墳が多い。6世紀後半の横穴式の古墳だそうだけど、盛土が流出してしまっているため、何かのモニュメントのような石組みだけが残っている。



京見山の山頂に向かって、少しずつ地面に岩が露出しはじめた。大きな木が育っていないし、おそらくここも基本的には岩山なのだろう。



京見山の山頂に到着。標高はわずかに216mしかないけれど、それはそれなりに登頂の達成感がある。山頂標の傍には何故か温度計が吊られている。気温は16度、登山には最適のコンディションだ。



山頂からは、広畑の製鉄所や妻鹿の発電所などが見渡せる。山の麓を走るJRの電車音もよく聞こえてくる。最寄りのはりま勝原駅から直接京見山に向かえば、30分ほどで登ってくることができそうだ。



これから歩いていく東側の山域を見渡す。南北の幅は狭いけど、東西方向には随分と長い。



京見山の山頂から、やはり岩肌が露出した下り坂を降りていく。そこそこの急坂だけれどロープが張られているのが有難い。



相変わらず古墳が点在する道を進む。もっとも古墳に間違いないと思われるような石組みがあって周囲を観察してみるけれど、何の標札もなかったりする。



泣き坂峠。秀吉が播磨侵攻から逃れる住民が、ここを通って英賀保城から山を越えて逃れたという。



泣き坂峠を東に進むと、新たな登り坂が待ち構えている。低木しかないところを見ると、おそらく相当岩っぽい山に違いない。



相変わらず古墳が見られる。古墳の上に乗ることは危険、との注意書きがある。確かに1500年ほども昔の石組みだし、中は空洞なのだから、崩落や陥没などの危険は十分ありそうだ。



北に見えるのは白毛山だ。電波塔が立っている。白毛山から北へ、青山方面まで歩いていく道もあるようだけれど、それは後の機会にしよう。



いつの間にやらYAMAPが示すルートとずれて歩いていることに気づく。ちょっと不安げな岩稜歩きだけれど、方向に間違いはなさそうだ。



京見山の東にあるトンガリ山の山頂を目指す。名前ほどには尖がってはいないように見える。



トンガリ山の山頂。標高は165m。山頂標識は「トンガリ」とだけ書かれた至極素朴なものだ。腹が減っているせいか「トンカツ」に見えてしまう…。



トンガリ山からJR英賀駅に向けて下りていく。標高165mしかない山からの下山路とは思えないような山深さを感じさせる道だ。



住宅街からすぐ近くの下山口で鹿に出会う。こんな市街地に囲まれた山域でも鹿が棲息していることに驚く。本日の歩行距離は9㎞ほど。もっとも山を歩いていたのはその半分くらいだ。